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BESPOKE

芸術をめぐる冒険と、最近思うこと、いろいろ。

ディズニーリゾート内のあるショップは
全国的に展開しているファミリー向けのブランドで、
今でも町を歩いているとショップバックを見かける事がある。
それを見かけては、あの時の事を思い出す。

面接会場に着いた時、
人の多さにびっくりした。
こんなに沢山の人が受験するのか、どうせまた駄目だろうなと。
しかも苦手な集団面接だった。
私を含む5人の男女は、面接官の男性一人と
まるで雑談のような緩い面接が始まった。
私のその時の格好はというと、
ギャルソンのジャケット(ラペルがスケルトンになっているビニール素材のもの)と
ワイドパンツという奇抜なスタイル。
ある意味、やる気の無いというか、気合が入りすぎているというか。
きっと否応なくいろんな意味で目立っていただろう。

面接官の男性はとても優しい方で、
こちらの話を丁寧に聞いてくださる方だった。
今までの面接官と大違いだ。
一通り質問が終わった後、
面接官は私のジャケットがどこのものかを聞いてきた。
普段はどんな格好をするのか、
どのくらいの価格の洋服を買うのかなど。
私は全て正直に答えた。
受かる事は期待していなかったから。

数日後、採用の連絡が来た時には驚いた。
うれしいやら、悲しいやらで
なんとも言えなかったけど、何もやる事がなく
ダラダラしているよりはましだろうと思うほかなかった。
ギャルソンのあのジャケットのおかげなのかもしれない。

そこからがまた苦労の始まりだったけど。