ISETANで働いていた当時、
よく通っていたブランドがある。
Dior HOMMEだ。
エディスリマンがデザイナーをしていた時。
今よりももっと人気があった。
彼のつくりだす、しっかりした、丁寧で上質な
定番のジャケットが大好きだった。
今は移動したが、
昔は3階へのエスカレーターを上がってすぐのところにお店があり
目を引きやすかった。
ここでも、奇抜でおしゃれな店員さんが1人だけいて、
いつもあこがれのまなざしで見つめていた。
長身で、細身、髪型は
コレクションのモデルを参考にしていたのか
重ためのアシンメトリーにしていて
エディのディオールのばっちり決まっていた。
当時の自分は財力もなく、
どう頑張っても買うのは無理で、
いつもいつも悔しい思いをしていた。
セールでさえ手が出なかった。
エディが去ってから
ブランドは見る影もなく、
その店員さんもいつのまにか消えていた。
ファッションは、色々な意味であっという間に
人気やそのデザイン性が失われる。
経営方針の転換、デザイナーの交代、ブランド消滅、
大資本による買収。
ブランドの価値ですら、信用性が無い。
自分が本当に欲しいのは?
大好きなデザイナーのブランド?
自然派のエシカルファッション?
買いやすいファストファッション?
自分に問いかける。
「自分らしさ」が欲しいな、と最近特に強く思うようになった。
年なのかな…。