ファッション業界を離れても、
ファッションが好きという思いは消えなかった。
仕事ではスーツを着なくてはいけないのに、
スーツにはお金をかける事はなかった。
土日にしか着ない服に、
お金をかけていた。
しかも奇抜なものばかり。
とにかく仕事のうっぷん、ストレスを
洋服を買う事で発散していた。
映画「お買いもの中毒な私」をじでいく感じ。
そしてほとんど着ないものもあった。
そんな買い方をしていたので、本当に好きなものは結局手に入らなかった。
自分ではない何かになれるような気がした。
クレジットカードを限度額まで使った。
そこまで何かに取りつかれていた。
自暴自棄だったのかもしれない、
コムデギャルソンを落ちて
やけくそになっていたのかもしれない。
自分の人生の目的を失ったのに、
人生をつづけなくてはいけない。
給料日しか楽しみもなく、
その金を使い込み、クレジットの返済に回し、
土日にまた南青山へ行く。
なんて滑稽だったのか。
そんなんだから仕事も上手くいかなかった。
何が自分を救ってくれたのか。
それはやっぱり自分の好きだった
「文化」だった。