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BESPOKE

芸術をめぐる冒険と、最近思うこと、いろいろ。

ファッションは自分で身にまとうだけではない。
誰かが来ているのを見ることでも
ファッションを体感できる。

私は幼いころから映画が好きだった。
非日常的なものから、
身近な題材のものまで。
そこには沢山の洋服、衣装が出てきていた。
美しい人が身にまとう、
エレガントな衣装だけでなく
貧乏な役が身にまとう、生活感のある服など。
作り物の世界で、
その世界観や、キャラクターの色を映し出す
最も表現力のいる衣装デザインの力。
そこにとても感動した。

「ロイヤルテネンバウムス」のマーゴの毛皮とポロシャツのスタイル、
「スワロウテイル」のアゲハ、
「ドラゴンタトゥーの女」のリスベットのパンクスタイル、
「シングルマン」のジョージのこだわりの服。
あげたらきりがないが、
その人格から、空気感、心情を表す大きな役割を持っている。

あのときはいくつもの作品を見ていた。
何かをむさぼるように。
ホラー、ドラマ、ラブストーリー、
ファンタジー、サスペンス、アクション。
どの作品を見ても、
彼等にしかない、個性的で、
独特な雰囲気のある登場人物と
その衣装や、ヘアスタイル、メイクに注目してしまう。

それは、日常生活の中でも
ごく稀に見かける、特別なセンスを持つ人。
その人達を思い起こさせる。
そして、自分もそういう人になりたいと
心の底から渇望している事に気付く。
ブランド品や流行を身にまとうかではなく、
個人のパーソナリティが反映した服や
髪型、立ち振る舞いや、話し方。
多くの映画作品を見て、そう気付けた。

そいうものに自分はなりたいのだと。