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BESPOKE

芸術をめぐる冒険と、最近思うこと、いろいろ。

映画の話をしたので、
特にファッションで感動した作品について書く。

大好きなウェスアンダーソン監督の作品、
「ロイヤルテネンバウムス」。
超大物ばかりが出演する、ハートフルコメディ。
いびつな天才一家テネンバウムスの家族愛を描く。

今では当たり前の演出となった、
映像の中のカラーコーディネートも、
当時としてはかなり斬新に見えた。
とにかく、背景や、衣装、街並み全てが
精密に解散された絵画のような色彩を帯びていて
どこを取って見ても美しい。

そこでひときわ目立ち、個性的な光を放つのが
グウィネスパルトロー演じるマーゴテネンバウムス。
グウィネスは今でこそ有名女優だが、
当時は「セブン」やポールトーマスアンダーソン作品「ハードエイト」などに
出演する奇抜なセンスの女優だったと個人的には思う。
彼女の着こなし、演技力、雰囲気は
抜群のセンスと、個性的な異彩を放っていた。
もう15年くらい前の作品だけど、
彼女の役マーゴを忘れられない。
アレクサチャンの著書には、
未だにハロウィンでマーゴの仮装をよく見かける
と記載があるくらい。

毛皮と、ポロシャツを合わせていたり、
極端な金髪ストレートヘアの横わけ、
細いまゆ毛に、囲まれたアイライン。
こんなに奇抜なのに、
どこかかわいげのある、愛されるキャラクターだ。

あんなにオシャレで、かわいくて
個性的で、カッコいいキャラクターを今まで見ことがない。
作り物の世界だけど、
ああいう人っているんだよね。
何人かあった事がある。

自分もそういうふうになれるかな。