次のお店は
日本に初上陸したイタリアの小物ブランド。
大手企業のグループ子会社として
立ち上げたばかりの会社だった。
少人数で、まだ細かい事が何も決まっていなかった。
一から色々決めたり、備品などを100円ショップなどで購入していた。
大手企業の建設した大型ショッピングモール内に
ひっそりと出来たのが第一号店。
小さなお店だったが、
ディスプレイをいじれたり、
商品配列などを定期的に変えたり色々できた。
入社予定だった方が家庭の事情で辞退したため人数が足りておらず、
なかなか休みが取れない状況で、もう一人採用しようという事になった。
面接には立ち会わなかったが、何人かお会いした。
「どうだった?印象は?」上司に聞かれ、
適当に「あの方良いんじゃないですか」と答えた。
休みが取れていないストレスがたまっていたのかもしれない。
それが大きな間違いだった。
人を採用する事はとても重要な事だったのに。
仕事において、どんな事においても適当な事は絶対にすべきではない。
それを学ぶには、代償が大きすぎた。
本当に後悔している。