
さて。
ZZR-400は転倒するとカウル以外にエンジンカバー類にも擦り傷を作る場合が多いです。
うちのZZRくんは中古で購入しましたが、前オーナーが見事に左右に転倒傷を作ってくれていました。(だから安かったんですが)
前回の記事では左側のパルシングカバーを交換して綺麗になりました。
今回は、左側。
ジェネレーターカバーの交換方法についても書いておきたいと思います。
前回の記事(パルシングカバー交換)もこの作業に共通している部分も多く、参考になると思いますので読んでみて下さい。
【用意するもの】
・ ジェネレーターカバー (Parts No.14031-1247)
・ ガスケット (Parts No.11009-1868)
・ 液体ガスケット
ジェネレーターカバーはパルシングカバーと比べて高く、8,500円弱です。
ガスケットと合わせて約9,000円。
やっぱり、結構な値段するなぁ。
というわけで、早速交換作業に入りたいと思います。
まずはジェネレーターカバー(写真)
下半分に豪快な擦り傷があります。
もっと酷い転倒の場合は、削れて割れたりする場合もあるようです。
ジェネレーターカバーを交換する際には、事前にエンジンオイルを抜いておく必要があります。
エンジンオイル交換時に併せて作業してしまうと効率的だと思いますが、そうでない場合は、エンジンオイルはあまり暖めない方が幸せだと思います。
(ジェネレーターカバーやエンジンオイルが熱くなっていると作業を始められないので)
エンジンオイルを抜いたら、作業開始です。
ジェネレーターカバーはボルト以外にも磁石でくっついているので、簡単には外れません。
磁石以外にもガスケットで固着していますしね

というわけで、役に立つのがプラスチックハンマー。
略して「プラハン」
これで
あちこちからコンコン叩きまくります。
あ、叩くときは軽~くですよ。
力任せにガンガンやっちゃダメです
コツコツやってると、固着していた部分も剥がれるので、外しやすくなります。
緩んだときは、動きがあるので何となくわかります。
そしたら、手で引っ張って外してあげましょう。
赤丸のところにケーブルが通っているので、力任せに引っ張ると悲しいことになる可能性があるので、カバーを外す時も配線があることに留意して、優しく引っ張ってあげましょう。
あと、青丸のところにカバーの位置を固定するため(?)の金具が刺さっています。
手では抜きにくいので、ラジオペンチがあると便利ですよ。
(細かい部品なのでなくさないように注意しましょう)
拡大。
このパイプっぽいやつです。
さて、ジェネレーターカバー外しはボルト8本外してコンコンやれば完了。
というわけではなく。
カバー内に収まっているコイルを外してやる必要があります。
ケーブルを引っ張らないように、赤丸のボルトを六角レンチで回してやります。
ただ、これがまた異常に硬いです。
怪我しないように注意しましょう

ほんと、この体勢(片手でカバーを持った状態)で、メチャメチャ硬いボルトをレンチで回すので、自分の身体かカバーのどこかが壊れるんじゃないかと、相当気を使います。
外す順番は、先にケーブルを固定しているボルト(写真上部の赤丸)を外して配線に余裕を与えてから、写真下のコイルを支えているボルトを外していくと、(若干)やりやすいです。
ジェネレーターカバーを外したところ。
赤丸のところにケーブルが通っていました。
ジェネレーターカバー(新品)と、ガスケット(新品)です。
これをはめてやるわけですが、そのままじゃダメです。
まずはパルシングカバーの場合と同様に、本体(ジェネレーター)側の固着した古いガスケットを念入りに剥がしてやる必要があります。
ここからの作業をいい加減に済ますと後で後悔することになります。
(俺はパルシングカバーで後悔しましたw)
固着した古いガスケットはプラスチックのヘラや、マイナスドライバーで削るように剥がしてやりますが、あまり強引にやるとジェネレーターを削ります。
なので、根気よく、綺麗に剥がしてあげましょう。
固着したガスケットを外したら、買った純正品のガスケットを着ける前に、ケーブルを通しているカバー側の縁に液体ガスケットを塗ってやります。
(写真を撮り忘れましたが、パルシングカバーのときと同じようなイメージです)
場所は
先にカバー側に液ガスを薄く塗って、ゴムカバーを付けたら再度液ガスを盛ります。
ここまでやってから、ガスケットを挟み込む感じにカバーを取り付けます。
カバー外す時にラジオペンチで外したズレ防止の金具を新しいカバーに移植して、カバーをジェネレーターに取り付けます。
このとき、磁力が効いて吸い寄せられますので怪我しないよう注意しましょう。
取り付けが終わったらボルトを締めて、作業完了。
じゃーん

綺麗になりました

ここまで終えたらエンジンオイル注入して漏れがないかを確認します。
丁寧に作業できていれば、オイル漏れは無いはず!
(オイル漏れてたら振り出しに戻ります)
再作業の場合は、4ℓタッパーを100均で買ってオイル受皿にしてやると便利です。
(オイルを使いまわす場合のみ)
さて、次回はキャブレターのオーバーホールを行う予定です。
以前の記事では手順にまで触れていませんでしたが、今回はバッチリ手順がわかるように全て写真に収めておきたいと思います。