舟を編む | ウィッツ青山学園高等学校 ★教員ブログ★

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教職員が日替わりで学校の様子をお伝えします。

くもり 雨

今日は冷えますね。
最近ブログ当番が早い…(笑)と気のせいか?感じている母さんです。こんばんは。


わたくし今月はこれまでに2本の映画を見ました。
お正月休みに劇場で「永遠の0」を、もう1本はDVDで「舟を編む」。
どちらも原作・映画共お薦めの作品です。


「永遠の0」は、年明けに生徒たちと熱く語り合いました (笑)ので、
本日は昨年の春に劇場公開している「舟を編む」のお話を…。


この映画は既にご覧になった方も多いと思います。
「辞書編纂」をテーマにした 三浦しをんさんのベストセラー小説を映画化したもので、

改めて「言葉」について考えさせられます。


この作品に登場する出版社が、新しい辞書を作るにあたり、「ら抜き言葉」なども正しい使い方を載せた上で辞書に加えことにする。という場面があります。

私の年代では、「来れない」「見れない」などは、少々抵抗があります。

テレビの字幕スーパーを見ると、話している人の「ら抜き」を訂正した文が流れていますね。
私は個人的に、この訂正文を見ると、少しホッとするのです。(笑)


でも、近い将来? こんな言葉が溢れるようになるかもしれません。


「このTVマジ見れない」 「今日来れないって 超ーヤバくね?」 

(笑)


この作品では、語釈(語の意味の解釈・説明)が かなり重要な役割を担っています。

さて、「右」の語釈を考えてみてください。


我が家にある国語辞典を調べてみたところ、「方角」を使っているものが大半でした。
*東に向いたとき南にあたる方 

*北を向いたとき東にあたる 
*大部分の人が、食事のとき箸を持つ側 など


「舟を編む」では、「数字の10の0方」という語釈が採用されたようです。


我々教員も、言葉には敏感でなければならない職業です。
どう説明したら上手く伝わるだろうか?

これは永遠のテーマです。