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STARS:現代美術のスターたちー日本から世界へ 森美術館

2020年7.31(金)~2021年1.31(日)

 

図録より、森美術館館長片岡真実さんの言葉を引用します。

 

1960年代以降に日本を起点に国内外で活動を始め、今日世界的に高い評価を得ているトップランナーのアーティスト6名

 

草間彌生(1929年生まれ) 李禹煥(リ・ウファン 1936年生まれ)、杉本博司(1948年生まれ) 宮島達男(1957年生まれ) 奈良美智(1959年生まれ) 村上隆(1962年生まれ)

 

に注目し、初期作と近作を中心にそれぞれの実践がどのように発展していったのかをひもといていきます。

 

 

展示の順番だとトップバッターは村上隆なのですが、

草間彌生のピンクボートが私にはうれしかったので。

 

というのも、ピンクボートは

 

名古屋市美術館の常設展*ピンクボート

 

2013年に上村松園展に行ったときにも見て、でも当然ですが、撮影はできなかったので、かわりにポストカードを撮って載せた…

 

いや私のブログなんてどうでもいいんですが、でもブログに限らずなにかを続けていると、もっとこうしたい、という欲がでてくるものでして。私はほんとうは自分で撮ったピンクボートの画像をあそこに収めたかったんだよな。その夢がいま!

 

 

男性器をモチーフにしたぬいぐるみの増殖からうまれたようなピンク・ボートでどこへ向かうのか。

 

ピンク・ボートは1992年の作品ですが、おなじようなぬいぐるみ(詰め物入り縫製布、というのが正式な名称です)によるオブジェである

 

 

 

無題(金色の椅子のオブジェ)は1966年(高松市美術館)、

 

トラベリング・ライフは1964年(京都国立近代美術館)の作品です。

 

「無限の網」1965(個人蔵)もあり、

無限の網のもっと筆触(というか盛り上がっている)を感じさせる

「№A」(1959)も見ることができてよかったです。

 

撮影禁止のインスタレーション「信濃の灯」(2001)は以前に松本市美術館で見たことがあり、またお会いしましたね!の気持ち。

 

泉拓人さんと松本市美術館、草間彌生を見るの巻。

 

草間彌生のニューヨーク時代にすでに「無限の鏡の間」(1965)があったそうです。すべていまの表現につながるものの萌芽は1960年代にあったのですね。

 

 

近年の「季節に涙を流して」(20115)

「たくさんの愛のすばらしさ」(2019)

 

初期作品と近年の作品がひとつの世界を形作っているような展示でした。

 

会場には解説はなく、作品のタイトル、制作年くらいで、作品のイメージだけで整っている感じがよかった。うちに帰ってゆっくり図録を眺めることで知識を得られますが、作品と出会った時の、驚きや楽しさは大切にしたい。