この春から夏にかけてはほんとにたくさんの展覧会に
行ったなあ。
と思って図録の整理などをしていたのですが、
(整理といっても本棚スペースに空がないので、
最近は棚っぽいところに並べておる。
古いうちなので棚っぽいスペースは無尽蔵だ。
ああ、棚もなんとかしなきゃ)
「ガッチャマン」を観てきたあとのこの、
「語れ!タツノコ」(KKベストセラーズ発行 2013年2月)
まさしく永久保存版ですね。
私はタツノコプロといえば「ガッチャマン」と「タイムボカンシリーズ」が特にすきでした。
1963年生まれの自分よりだいぶ年下の友達もタイムボカンシリーズを熟知しており、
再放送、再々放送に耐えうるタツノコプロすごい、と思う。古びることがないんですね。
ずっと気になっていた「ガッチャマン」ですが、たしかガッチャマンはリーダーの大鷲の健だけだよなあ、と思っていたんですが、やっぱりそうだった。でもガッチャマンというとき、あの隊をイメージしている人は多いと思われ。
タツノコプロに15歳でやってきた天野喜孝さんの「ぼくはタツノコに来てから20㎝も伸びましたから」というのが衝撃的だった(笑)。よっぽど伸び伸びと仕事をやらせてもらっていたんだろうなあと思う。ストレスがあると背は伸びないっていうもんね。
タツノコプロの吉田竜夫さんは大人の男としてかっこよかった、いまでも自分の判断基準です、
という言葉がよかった。そんなひとに15歳で出会ったのも天野さんの才能のひとつなのでしょう。
あらためて読み返すと当時の制作者の証言が興味深かったです。
子どもの頃は「ガッチャマン」の向こうにいる人のことはあまり考えたことがなかったけれど、「タツノコプロ」という名前は刻まれました。それにしてもいまだに、
「デビルマン」の「あれは誰だ 誰だ 誰だ」と、
「ガッチャマン」の「誰だ 誰だ 誰だ」を混同して歌ってしまうのは私だけでしょうか。
いま念のために調べたら、
デビルマンー阿久悠作詞 三沢郷作曲
ガッチャマンータツノコ文芸部作詞 小林亜星作曲
でした。
混同する人なんていないって(笑)。