遠野蔵の道ギャラリー☆遠野市立博物館分館 | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

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遠野市民センターの界隈には、遠野市立博物館(行かなかったー)をはじめとして、
ミュージアムがいっぱい。

遠野まちなかギャラリーも遠野市立博物館の所蔵作品である、著名な漫画家の方々の
遠野物語にちなんだ色紙の展示をしていて感嘆したのですが、

そこから徒歩1分ほどでこの遠野蔵の道ギャラリーがお目見えします。

ひそかに遠野の倉敷美観地区と名付けましたよ。


遠野市立博物館の分館というのは帰ってから知りました。


なにも予備知識なしに入って、お宝と遭遇、はいつもの私のパターンです。


本来の使い方ではなかったそうですが、「犬も歩けば棒に当たる」、

いまや主流となった、犬のようなものでも出歩けばラッキーにあたるものだ、


の歩く用例のような私です。


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数々の展示の中で一瞬、えええーーー!と思ったのがこちらの掛け軸。

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ガラス越しですが、そばにあった絵の解説を読んで驚く私。


「寒山拾得之大横物」

遠野南部家伝来品。

日本画の岸派の創始者・岸駒(がんく)の子・岸岱(がんたい)の作である。





え!!

ちょっとちょっとそれ、3日前に仙台市博物館の「近江巡礼展」で見てきた
あの岸岱さんですか?




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岸岱の虎さん。


それこそ絵を縄できりきりと縛っておかなきゃ飛び出しそう。

飼い猫をモデルにした同時代の絵師たちとはちがう、
このリアリティは中国から虎の頭蓋骨を取り寄せたり、はては前脚の骨も
取り寄せて研究した成果であるらしいです。

こちらはお父さんの岸駒さんの屏風でして、

「若冲が来てくれました展」で私ははじめて岸駒の名前を知ったのですが、

立て続けだったので、その子岸岱もくっきり印象に焼き付きましたとも。




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ほんの2,3年前までは日本画はよくわからないから、と敬遠していた私ですが、

最近はおもしろいなあと思うのは日本画だったりします。


江戸琳派の美術展からすこしずつ幅が広がってきて、水墨画もいいなあと

思うようになりました。


そう思っているせいか、こういう偶然がよく起こる気がします。


やっぱりなんでも最初は、すきだなあ、という共感がだいじですねー。


遠野蔵の道ギャラリーはこじんまりとしていますが、落ち着いたいい雰囲気のミュージアムでした。