買っておいてよかったー!
と思うことはあれど、
買わなきゃよかったー!!
と後悔したことは一度もない私です。
ことに本とマンガに関しては自分の目は確かだな!と自画自賛しているおめでたいひとです。
「語れ!タツノコ」は東京マラソンのちょっと前にコンビニで見つけて、
「カエ」と私の中の大原孫三郎がGO!を出したわけ。
もともとタツノコプロのアニメで育ってきたのですが、当時はそんなにはっきり意識していたわけじゃなくて、
しかし当時は一回きりのテレビしか娯楽がないので、
エンディングまでしっかりみていて、あ、これもタツノコプロだ、とは思っていました。
で、大槻ケンヂさんですよ。
タツノコプロの「テッカマン」について語っているうちに、
やはりこれも語らなくては!と手塚治虫が「鉄腕アトム」の連載終了後に描いた「アトムの最期」という、
ヒーローの衝撃的な最期をお話しています。
百年後の話で、未来に生き残ったカップルがアトムを博物館から蘇らせ、アトムは空の彼方に飛んで行って爆破した、
という…。
え!!
「テッカマン」の主題歌は
宇宙の騎士、宇宙の騎士、テッカマーン♪
で覚えているけど、大槻ケンヂさんがアトムの最期と同じくらいの衝撃を受けたという「テッカマン」の最終回は覚えていないのです。
ちなみに大槻ケンヂさんは66年生まれ。
なんでも忘れてしまう私と違ってなんでも覚えている弟も66年生まれなので、
実家に帰ったらこの本を肴にちょっと脳みそのあちこちに散らばっているタツノコプロの思い出話でもしようかなあと。
タツノコプロは吉田三兄弟から始まった。知らなかった。
タツノコプロのアニメにみなしごものが多いのは偶然じゃなくて、兄弟が幼くして両親を失い、
兄弟だけでやってきたからだった。
「みなしごハッチ」、当時「っち」という愛称が流行り、誰か私を「ハッチ」と呼ばないかな~と思った。
タイムボカンシリーズではドロンジョ=小原乃梨子さんがだいすきだった。最高に可愛い悪女。
オバケのQ太郎も自分の分身だったけど、
ハクション大魔王も私の分身だった。娘のアクビちゃんじゃないわけ(笑)。当時私は小学校2、3年だったけど、
自分のキャラクターはダメおやじだと思ってた。大魔王が大皿に山盛りのハンバーグを平らげるシーンには心底憧れた。
その後三十数年して大食い王でハンバーグが出た時は夢かと思った。
生きててよかった!!
しかしあまりにもおいしくたべて当然トップなので、他のみなさんの熾烈な争いを写すカメラからはじかれ、
いかに私がうっとり食べていたかをお見せできなかったのは残念であります。
そして「科学忍者隊ガッチャマン」
「かもめ食堂」で日本のマンガがすきな常連客の青年が、ガッチャマンの主題歌を小林聡美に訊くんだがわからず、
片桐はいりが紙に書いて教える、そのシーンをよく思い出し、
(なぜにガッチャマン?)
という疑問はいまだに解明していない。
原作の群ようこさんは私より11、2上だし、弟さんがよく見ていたのかなあ?
私はベルクカッツエがドイツ語で「美しい猫」とわかった時のそれこそ衝撃は未だに忘れられない。
2週ほどに渡ってやったベルクカッツエの正体とともに。
コンドルのジョーがささきいさおさんだったというのもこの本で再確認でした。
ぼんやりとわかってはいたと思うんですが。
しかし、コンドルのジョーが大食い王のナレーションってすごい贅沢だよなあ。
あー、子どもの頃の自分に、将来楽しいことがいっぱい待ってるよーと教えてやりたい。
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