こちらもワールド・トイエリアのコレクションですが、
たとえばハウステンボスにあるテディベアのコレクションとはあきらかに
方向性がちがいます。
そして私がすきなのはもちろん、こっち!!
博物館的な展示というか、くたびれ加減にくまさんと彼を愛した子ども(あるいは
大人かもしれないし、老人かもしれないけれど)の関係が伺える。
必ずしも、わあ!可愛い!と抱きしめたくなるものばかりではなく、
思わず目を背けたくなる異形のくまさんもいるのですが、
よーく見ているうちにだんだん目が離せなくなってくる。
私はぬいぐるみにはそれほど関心がないのですが、
そんな私でも知っているシュタイフ社のテディベアたちです。
かなり傷んでいるくま。
そこが愛しいかもしんない。
よれっとしている。
毛がぼさぼさになってきている。
でもきょうまでずっと保管されて、生き抜いてきたというあたりに
思わず見入ってしまうなにかを感じさせるんですね。
コーデュロイの上着にズボンのテディベアは、絵本の登場人物みたい。
ここのミュージアムに1日いたら、なにか書きたくなるんじゃないかと思う。
思うだけですけど、この健気でタフなかれらの来歴について、
物語を考えたくなるのが人情ってもんじゃないでしょうか。
さて、テディベアのコレクションもなかなかみられないものでしたが、
さらに上をいくのがこれ。
「テディベアの作り方」。
縦長の円筒の装置でして、ダイヤルを回すと、
6段階でテディベアの材料、型をとったパーツなどが
あらわれ、
最後に完成したテディベアが現れるというものです。
友達に手芸全般がすきなクラフトマニアがいまして、
とにかくあたらしい手芸をみつけたら道具をそろえてひととおり
やってみたなくては気が済まない。
テディベアもつくっていたはずです。
この型をとった布を見ているうちに彼女を思い出しました。
洋裁は数学やパズルとおなじで割り切れるからすき、だそうです。
そ、そうか?
そんな彼女に影響されて、私もこれならできそう、
と思ってテディベアをつくろう!と思って目玉だけ選びにいったことが
あるんだなあ。
青い目玉を選んだ。パッチワークのテディベアが「おしゃれ工房」に
載っていたんじゃなかったかな。
このバラバラ死体みたいなテディベアのまとめの前の
パーツがけっこう気に入ってしまったです。
映画のテッドを思い出したのは私だけでしょうか?
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