「覚えたい!傑作サラダ」 坂田阿希子
(講談社) 2009年
この本はまつだい農舞台のギャラリーショップで買ったものです。
まつだい農舞台の里山食堂もうぶすなの家の御膳も、三省ハウスのごはんもとにかく野菜がおいしく、ごはんの甘みを引き立てるおかずばかりで、
あー、こういうおかずがつくりたい、と思って。ほかにも炭火で焼きたいような素朴なパンの本や、米粉のお菓子の本、あまり書店にはならんでいなさそうな濃い料理の本が並んでいて、
どれもこれも興味を惹かれましたが、今回はこれ、と思って。
(またくる気満々です。
夏には3年後のトリエンナーレで会いましょうとか思っていたんですが、
トリエンナーレじゃなくても見所はたっぷりあります)
サラダのコツと作者の坂田さんが美味しいと思う組み合わせについても書かれていて、
そこに共感しまして。
手を使って野菜に味をなじませること。
オイリーなこくにレモンやビネガーのすっぱさ
熱々の食材と冷たい野菜の出合い
やわらかいものやしんなりした野菜と、カリカリ食材が一緒になったときの食感。
正反対の味や温度や食感を一緒に口にするおいしさ、
というところがなんとも味わい深い文章で。料理の本でもあう・あわないは料理方法や材料より、
料理と料理の間をつなぐ文章だったりします。
調味料も材料もシンプルなものが多く、
胡桃や焼き海苔やアンチョビ、青じそや焼いて香ばしさや甘みを引き出す、
ほんとうにおいしそうな(ごはんとたべたい)サラダばかりで。
この本のとおりにつくれなくても、
おいしいサラダのヒントの本としても楽しく読める一冊です。
よし、きょうはサラダだ!
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