わが世の春、みたいな上機嫌さんは、
平賀源内。って男装の女性という設定ですけれど。
なぜこんなスキップしているみたいな笑顔なのか、
はおいといて、八代将軍吉宗の娘たち、孫たちの代になり、
吉宗の胸の空くような政の冴えや言動に対して、
小粒。
な徳川家に対して、田沼意次の輝きはどうか。
あの吉宗の娘として生まれながら、体の麻痺のために臣下からも小馬鹿にされ、酒色に溺れるしかなかった家茂。
そんな家茂が本来的には人としても知的にも優れていたことも、思うに任せない体のために辛い思いをしていたことも、
母吉宗だけがわかってくれればいい、
と。
家茂の苦しかった生涯は母に抱かれる夢で幕を閉じ、
家茂の娘家治と老中田沼意次の時代がやってきたのである。
で、サバサバしていた吉宗の時代にはなかった粘っこい嫉妬の時代にもなり。
吉宗の三人の娘たちの次女、三女が長女家茂の家督相続に不満を燻らせていたことが、
孫の世代に闇をもたらす。
さて、カヴァーの源内が嬉々としていたのは、
吉宗の悲願であった、赤面疱瘡がもともと熊の業病であったことがわかったからで、
熊ワクチン構想を説明するも、時代先取りしすぎで誰もついていけません(笑)。
家光や綱吉、吉宗といった巨星の時代は終わったけれど、
赤面疱瘡の原因解明とともに時代のうねりを感じさせる九巻でした。
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