こんにちは。
あれからさらに布団をかぶって2時間ちかく眠ったら、さらに気持ちがククリーンに:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
さて、金曜日にまとめて買った本のうちには、
「ただいま『かくれ人見知り』が平静を装って生活しております」 花津ハナヨ (文藝春秋)
のなかで「かくれ人見知りに効く本」として紹介されていた、
『聞く力 心をひらく35のヒント』 阿川佐和子 (文春新書)
がありまして。
『かくれ人見知り~』のなかで花津さんが話しかけるのも話しかけられるのも苦手で、会話のキャッチボールが続かない、
と悩む場面があり身につまされたのですが、
読みはじめるとこれが阿川さんがインタビューした著名人の具体的な名前とエピソードが描かれていて、
薬。
のつもりで買ったはずが、いつのまにか本来の目的を忘れておもしろいお話に夢中の子ども状態に(笑)。
そのなかで印象に残ったのは、食事をしながらのインタビューは難しく、
舞台の練習の合間しか時間が取れず、お昼をたべながらとなった岸田今日子さんとの対談です。
じつは私もたべながらしゃべるのが苦手で、たべるのが早いのに救われているわけですが、
話に夢中になると他の人と2、3周くらいの遅れをとってしまい、その後もくもくとたべてから戦列に戻るを繰り返すわけです。
なんとか自然に話しながらしかもテーブルの上のものをおいしく味わい、流れるように会話と食事を同時進行できないものかと思っていました。
しかし、ここにお手本が!
「向かい側に座る岸田さんのお箸はまるで止まることを知らぬかのように、延々と動き続け」
「質問にはしっかりと応えてくださっているし、食べ物が言葉を邪魔することもありません」
そして阿川さんの周辺とは対照的に岸田さんのお皿はみごとに空になっていき、デザートまでひとつ残らず平らげた岸田さんは、優雅に挨拶を残して立ち去るのであります。
そのことをピーコさんに話したところ、
岸田さんの食べ方の美しさには定評があり、
あつ役者さんが劇場ちかくのラーメン屋さんでひとりでラーメンをたべる姿を目撃したところ、
そのあまりにきれいな食べ方から、
ラーメンをフランス料理のごとくたべる女優」と有名になったというのでした。
ど、どんな?
岸田今日子さんがラーメンをすする映画があったらぜひ拝見したいものだ。
また、日本人は相槌好きだけれど、それは最後まで聞かないと結論がわからない文法の成り立ちがあるからで、
という阿川さんが言語学の授業で習った相槌と日本語の関係についてもハタと膝を打つ私。
相槌も苦手なんです。気がつくと相手の話をただ黙って聞いている。
おもしろいから聞いているだけなんですが、
かといって、例にあげられれいたひとのように、
「ああそうですか」一本槍もまずいでしょう。
で、相槌なんですが、
「えっ?」
と聞き返すような相槌ってありませんか?相槌なのか確認なのか聞き取れなくてなのか、それぞれなんでしょうが、
西村雅彦さんが「えっ?」と言われると傷ついちゃうんですよ、と言っているのがドキッとした。
私は「えっ?」を連発していた過去があり、現在息子の「えっ?」に非常にイラッとしているんです。
私も息子も、いきなり話しかけられても耳に情報が伝わってこない構造なので、
いきなり話しかけなければ大丈夫なんですが、ああ、これからは「はい?」ということにしよう。
息子にも伝えよう(笑)。
などなど、きょうからすぐに使えるフレーズもあり、上級者テクニックもあり、なのですが、
聞く力は努力で養える部分もかなりありそうだと思えて、勇気をもらった感じです。
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