
私は少食派!
本文はここから恋人…かつてできたこともないし、今後も現れないであろう、
不在の恋人orz。
恋人じゃないが、つきあってしまった人々を思い出してみると、
少食なひとって、いなかったなあ。
女性には自己申告型の少食、ってあるけど、
女の子が、私って少食だから、とかいいながら、ちょこちょこ摘まんで、トータルでは少食の対義語じゃん、
というのは愛嬌があって可愛いとおもう。
でも男の人が、自己申告少食でじつはけっこう食べるし食べ物にうるさい、
と言うのは興ざめだ。
元の相手ですけどね。
「朝はブラックコーヒーしか飲まないんだ」
とか言っておいて、結婚後1ヶ月で、
「朝はごはんと味噌汁くらいは…」と言い出し、
最終的には一日8食ぐらいたべてたんじゃないかな。
何回にも分けて食べた方が太らないって、ほんとうなんだーと思った(笑)。
でも男が食べ物のことでああだこうだいうのはほんっと、
見苦しいし卑しいと思った。
美味しいものがすき!というひととは話が弾むんだけど、
美味しいものがたべたい、と、言う人はきらいよ。
ま、そういうひともいるので、男の人の少食申告には厳しい私だ。
男の人には夢があって、
ふだんは霞を食って生きてるのか的でたべることに興味がない顔でいて、
たまに、
「新米はおいしいね!」
とか言って、
沢庵だけで一升くらい平らげてケロッとしている、
というのが理想だ。
蕎麦とか米の飯とか、素麺とかうどんとか、
トウモロコシとか焼き芋とか、
そんな素朴なものに限っては大食いで、
(でも年に1回くらいでいい。大食い王だって春秋の年2回だし)
ふだんはあんまりたべない。
でも出されたものは礼を尽くしてたべる。
好き嫌いはあっても男たるもの、御膳のワガママは言わないでほしい。
マンガ家の水木しげるさんは、サツマイモの天ぷらがほんとはきらいだったんだが、ずっと出されたものをたべていたので、家族の誰も気づかなかった、
そんで、ある時何気なく、あんまりすきじゃない、と言ったんだって。
娘さんが、だったらなんでおとうちゃん、文句も言わないでたべてたの、
と聞いたら、戦死した仲間もいるのに生き残った自分がたべもののことで好き嫌いは言ってはいけないと思った、
というようなことを話すんだ。
水木サンはウナギがすきになったらウナギ、冷麺がすきになったら冷麺、
というようにすきなたべものは徹底して食べるしまた大食いなんだが、
苦手なものを出されても黙ってたべるというところが男だ。何十年もだよ。
少食でも大食いでもふつうでも、構わないんだと思う。
たべることに節度と礼があって、健康であれば。
でもやっぱりね、
ふだんあんまりたべない恋人が、なぜかサラッとわんこそば?こないだ600杯たべたよー、うまかったー、
と気負わず言ったら惚れ直す。
ような気がする。
やっぱり最低限、私よりはたべてほしいわけだ。サラッとね(←ここがだいじ)。
しかしどういう意味でもありえない幻の恋人だ(笑)。