思えば高校時代、
図書室の美術全集を眺めるだけでしあわせだった私が、
この数年、
年に二桁はかるく美術館に通って、見たい絵を(もちろんすべてではないが)見るようになって、
こんなにしあわせでいうのかしらと思う。
毎回買っているわけではないけど、数年前の美術展の図録があるのは豊かな気持ちになれるー持ち帰るのは重たいけどね。
絵をみるのはすきだったけど、
美術館の出かけるのは独身時代でも年に数回くらいだったなあ。絵はすきな画家の画集があれば充分と思っていた気がする。
盛岡に引っ越してきてからは、岩手県立美術館が近所だったこともあり、
美術館に行く回数が飛躍的に増えたんだけど、
いちばんのきっかけは大食い王だな。
地方新人戦の東京決戦に行くことが決まった時、
そうだわ!いま渋谷Bunkamuraでエッシャー展やってるじゃん、帰りにあれ見よう!
と思った。大食いについては何をどう頑張ればいいのかが見えなかったので、
とりあえず帰りのお楽しみを最初に設定…この辺りいろいろいまもおんなじね。
スーパーエッシャー展を見て帰って、
その後も東京にいくことがあれば美術展をぬからず組み合わせる私。
スッキリ!!のロケとロケの間の時間が2時間あれば、即美術館にGOだ。
マルコポロリ!ロケのおかげで見られた美術展もけっこうあるし、
ああ、素晴らしきかな大食いロケ(笑)。口福、眼福。
2010年で私の中で、も、いっか、と大食いは終わったのですが、
番組に呼んでくれたテレビのみなさん、ありがとうございました。
一石二鳥作戦のおかげでずいぶん美術館に行くことが普通になった気がします。
美術展に行くことを、海外旅行くらいに重く考えていたのよ。
(もちろん海外旅行も飛行機さえ乗ったことがなかった)
たべることもすきだけど、絵もすきなんです。
たぶん、脳みその同じ部分が喜んでいる気がする。
ファイルを見ていたら、
2006年に県内の美術展をかなり見ていたことを思い出しました。
その中に、いま図書館ボランティアで読みきかせの研修会をしていただいているうれし野こども図書室の「子ども本の原画展」もありました。
縁ですね。
2006年になぜ美術展を多くみるようになったかといえば、
息子が幼稚園に行き出したからですよ。
その前はいっつも息子を連れて行ってた。だって誰にも頼めなかったし。
迷惑がられたり、あからさまに、
「親のエゴに付き合わせられてあーあ、かわいそう」(←ほんとうにこの通りに言われた。ちなみに「華麗なるバロックからロココ展」だった)
とか、嫌味を言われたことも一度や二度ではない。美術がすきなひとというのは、
花が好きな人と似ている。
すきなものがはっきりしているひとは、きらいなものもはっきりしているし、許せないものが多いのだ。
ま、
息子は特にうるさいやつだったので言われても仕方が無いのですが。
いま、
美術展に赤ん坊連れできて、若かったり若くなかったりするお父さんとお母さんが代わる代わる子供の世話をしているのをみると、
目から鱗であります。
そんなこともありなのね、って。
まあしかし乗り越えてきた歳月は絶対何ひとつ、
無駄じゃない。
雑草だってね、すき込んでやれば緑肥になるんです。
でも息子が幼稚園の時代、
何を思ったか、美術館のワークショップ
親子deアート
に通ってもいたんです。地域情報誌を見て往復ハガキを出してね。
んー、
ほんとうに息子が3歳まではいろいろ手をかけていたのよ。
自分の人生については、すべてが意味のあることだったと言えるけど、
息子からみたらどうなんでしょうね。
親の趣味にずっとつきあわされて、
3歳まではやたら絵本の読み聞かせをされるわ、図書館、美術展につきあわされるわ、
無駄以上に負担だったのでは。
当時は息子の障害について知らなかったから、無理をさせているなんて考えもしなかったんです。
息子の人生のどこかでなにかの役に立つ日がくるんでしょうか。
ちなみに大食い王のロケであちこち行ったことは覚えていて、たまに思い出にひたっているもよう。
子供の頃からすきだった本のことでは、去年から図書館ボランティアに入って読み聞かせをしてきたのですが、
今年も引き続きやっております。
で、
この2、3年ずっとためらっていた美術館ボランティアにも勇気を出して申し込んで、
さっき、美術館友の会の方から連絡をもらいまして。
美術館ボランティア解説班でがんばろうかと。
美術について勉強したこともないし、私にできるかどうか、不安はつきないけど、
まずは飛び込んでみようと思って。
読み聞かせの1年間がきっと美術館ガイドボランティアにも生かされ、
美術館ガイドとしての勉強が絵本をみる目にもいい影響を与えるはず。
ということで、
美術館ボランティア、
はじめます:*:・( ̄∀ ̄)・:*:。
ではでは☆
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