ムラマツエリコとなかがわみどりの二人のユニット、k.m.p。
初期からほとんどのものを読んでいますが、
ますます独自の世界になってきているなあ。
いわゆるエッセイコミックといわれる範疇に入ると思うのですが、
(本屋さんでもたいていエッセイコミックに並んでいるし)
デザイナー出身だけあって、本のデザインからDPTまですべてに
関わっているのです。
カバーも帯もその色も、すべて二人で選んできめています
だから毎回、今回はどんな仕掛けがあるのかな~と楽しみ。
今回は帯をはがしたら、帯が色違いになっていました。
カバーをはがすと、そこにも必ずなにかが描いてあります。
この芸の細かさ、というより、本づくりを隅から隅まで
楽しんでいる職人芸がたまらんのです。
プロだなあと思います。
今回は以前に出した「ちいさな お片づけ。」で書き切れなかった
食器や衣類の収納について触れています。
また、お片づけに役立つお助けシールが付録(?)になっていたりします。
実用的かと言われれば困りますが…私はふたりの本のファンであって、
実用書として読んでいるわけじゃないんだもん。
パソコンまわりの工夫。
ムラマツさんもなかがわさんも、こういう小さな工夫や
整理整頓がすきなのですが、
なんでも捨ててスッキリさせよう!というのでもなく、
一見無駄なパンダ(ムラマツさんの膨大なパンダコレクションの一部)が
くっついていたり、どこか可愛いまぬけな感じがいい。
一見、お片づけとは関係のないようなことも、
じつはお片づけに繋がっていて、
こういう小さなものやコーナーを可愛くしたい、
という気合がすばらしーです。
ゴミの分別も可愛く、見た目にも感じよくしよう、
ということで、カラーのゴミ袋を外側につかって、
細かい資源ごみの分類に分けて入れています。
私はめんどうなので、ペットボトル、罐、食品トレイ、卵パック、
牛乳パックは生協のリサイクルごみに出していますが、
エコバッグにとにかく入れておくだけです。分類は…現地についてから
やってます(笑)。
はっきりとは描いていませんが、なかがわさんのマンションが
いまのふたりの仕事場で、そこにムラマツさんが通っているみたい。
お片づけ本でも、あまり上級向けのものは息苦しくなるので、
お風呂の前に下着の衣類ケースがあって、着替えたら洗濯機にいれて、
お風呂上りにそこから下着を出して、というような、
ズボラと機能性が合体したところに共感します(笑)。
しかし私の場合、服を入れる衣装ケースは暖房の傍にあるけどね。
なぜなら暖房の熱で室内干しをしているわけで、
干したものをそのまま取り込んでしまえるからですよ。
これはかなり機能的で、干したものを畳むのがめんどくさくて、
床に放置してぐっちゃんぐっちゃん、という悪癖から解放されました。
しかし、
なにかこう、
広いリビングに学生下宿の4畳半出現、
みたいな感じになってしまいましたけどね(笑)。