目からウロコの教育を考えるヒント 清水義範 | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

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清水義範さんの「学問のススメ」がすきだった。



パスティーシュ短編集などにくらべるとあまり有名じゃない作品化もしれないけれど、


予備校に通う平凡な男の子の苦闘の2年の物語なのだった。



あとがきを読むと、清水さん自身が主人公とおなじく、


大学受験に失敗し、年子だったか2歳下のできのいい弟がいて

後ろから追いかけられる焦燥感も、主人公とおなじ体験があったのだった。


主人公は予備校生だけれど、3人称の小説だからときどき

作者の教育論や入試論が語られていて、それがおもしろかった。



「国語入試問題必勝法」の作者だけあるというか、主人公の親友・大道寺くんが

披露する小論文必勝法も傑作だった。



ずーっと清水義範さんは教育や勉強、学校ということに興味をもちつづけていることだなあと

古語の直訳っぽい感想を抱く私なのだった。



西原理恵子さんとのコンビで「小説現代」で連載されていた「おもしろくても理科」のシリーズもそうだった。




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そういう清水さんが興味のど真ん中みたいな本を出していたのですね。


2001年刊でした。



小学校と中学校での教育実習、家庭教師の思い出(理系はできるのに国語がどうしてもできない男の子の家庭教師をした経験が「国語入試~」のモチーフになったそうです)、学習塾で理科と社会科を教えるなど、



後年のハカセシリーズや「学問のススメ」の材料がざくざくと積まれていった時代があったんですね。


ただ、清水義範さんの本にしてはタイトルが固いなあと思って出版社をみたら、講談社。



あの博士とりえぞうシリーズ(?)が連載されていた「小説現代」の出版社じゃないですか。


ちなみにこの本は「現代」に連載されていたものだそうです。