映画にもなった「ツレがうつになりまして。」。
正続と読んだのですが、こちらはその当人「ツレ」さんから
みたウツ発症から寛解にいたる記録と、
帰国子女だった子ども時代から
「相棒」細川貂々さんとの出会いと結婚が描かれています。
「ツレがウツに~」は貂々さんからみたツレさんなので、
ウツになったツレさんの苦悩や治っていくときの
落ち込みやすさなどが印象に残っているのですが、
この本ではウツ発症からやめるまでの会社での
様子も描かれています。
空回り。
ミスで仕事をふやしてしまう。
会社はリストラの嵐がふきまくっていて、業務がどんどんふえていって、
仕事がたまってしまったこと。
美化されている、というとおり、
細川貂ゝさんがすごくかっこよく見えました(笑)。
もともとはマイナス思考クイーンだった貂々さんが、
ウツになって感情の浮きしずみがはげしくなったツレさんを
励ましつつ、自分も道を切り拓いていきます。
それまでいくら営業した方がいいとわかっていても、
それができなくて、なぜかディズニーランドのスタッフの面接にいったり、
お弁当屋さんで働きだしたりして、逃げていた貂々さんが
積極的に営業をはじめます。
スーパー建前主義だったツレさんと、
もともとは「ガロ」を志向していた貂々さん。
ひとは変わるし変わっていけるものなんだなーと思いました。
いい方に変われたらいいねー。


