k.m.pの本ならいつだって安心して読める…
と思っていましたが、
全身脱力状態だった通院帰りに寄ったときは、
読めなかったです全然。
パワーがいるんだなあ…旅行記を読むのは。
「南の島ぐるぐる。」は2009年の発行なので、
なぜいまになって書店にあるのか?と謎です。
もしかしたら棚を変えてみたのかもしれませんね。
k.m.pの旅行記はエッセイの棚にk.m.pでまとめておいたほうが
売れるかも!と思ったのかな(←作戦成功です)。
なかがわみどりさんとムラマツエリコさんのふたりは
もともとがデザイナーですから、
本の装丁から構成、割り付けまで一冊丸々つくります。
今回のカヴァーはいつになくつるんつるんで、
あれっ?
と思いましたが、「南の島」感を演出したのにちがいない。
南の島でリゾート、とはならないのがふたりの旅のスタイル。
デビュー作からずっとみていますが、この細かい書き文字と
活字とイラストと写真のぎゅうぎゅうつめこみの感じはデビュー以来衰えることなしです。
私は本を読むのが速いので、ということはぼずぼず飛ばし読みをしているのにちがいなくて、
何度も何度も読み返しては、また新しい言葉や文章を拾うんです。
南の島といえば大食い王で行ったバリ島ですが、
そんでもって放映されたものをあとでみたら、「ウブドの森」という言葉を耳にしたのですが、
ウブドの森、どんなんだっけ…。
やっぱりこれは自分でもう一度行くしかあるまい。
行けるんでしょうか(笑)。
ただ旅の思い出というか観点はひとによって全然ちがうんだなーと思ったのは、
私が飛ばし読みしているのか、
インドネシア神話の神々の石像がほぼ出てこないんですね。
私はあちこちに置いてある石像こそバリの印象だったんですが…。
海辺で星空をみていたことなら昔あります。
高1だったか、高2だったか、父と弟と一緒に海辺に向かったはずが、
なぜか私だけが迷子になってひとりでぽっつーんと海をみていた夜(笑)。
乗り物酔いが激しかったので、一人だけ鉄道で行って海で待ち合わせしよう、という
ことだったのですが、当時はケータイなんてなかったからはぐれると一巻の終わりだ。
結局、海の近くの宿をみつけてそこから家に電話して、父が迎えに来るのを
ぼーっと待っているしかなかったんです。
いつかこんなふうにリラックスして海辺で星を見上げることができたらいいなあ。
南の島で。
いつかっていつなんだ(笑)。