コミック全21巻を読破したあとすぐ、
今度はドラマDVDを借りてきました。
原作の桜木先生のイメージにぴったりの阿部寛さん。
対して特進クラスの生徒たちは、原作の真島(ドラマでは矢島)くんと水野さんの2人から、
ふたりのキャラや2年生のキャラを振り分けたような生徒たちで合計6人!!
でもマンガだったら2人で競い合いながら成長していく姿をゆっくりじっくり描けますが、
ドラマは3ヶ月ワンクールですし、教室に6人でさえ相当ガラーンとしてヘタをすると、
ドリフターズのコント「学校」もの状態。
なぜか分からないのですが、カメラを通すとスカスカ感が強調されるものらしいです。
水野さんはお母さんとふたり暮らしでお母さんは小料理屋をやっているというところは
マンガの設定に比較的忠実ですが、
真島(矢島)くんはお父さんが騙されて鉄工所が倒産し、お母さんと二人暮らし、となっています。
そんなんなら耳にピアスなんかしてちゃらちゃらしてんじゃねぇ!と思うのですが、
まあ、ドラマですし…。
マンガは受験テクニックと徹底した勉強生活のなかでふたりの生徒が精神的にも成長していく姿を丁寧に描いていてそこがすきだったのですが、
ドラマではそれはあまり感じられませんでした。
かわりに2人ではなく、6人のクラスメートたちの友情、仲間意識が強調されています。
青春ドラマですからね。
マンガでは水野さんが東大理科1類に合格し、真島くんは惜しいところで落ちましたが、
来年も挑戦する、という意志をみせてくれました。
ドラマでは、お母さんの看病のために受験をあきらめざるをえなかった水野さん、
階段から転落した水野さんのお母さんをかばって利き腕を骨折したものの、合格を手にした矢島くん、という逆の結果になっています。
さらに矢島くんは桜木先生を見習って(?)、東大に合格はしたものの、東大にはいかないで司法試験に合格して弁護士になる宣言。
矢島くんのキャラクターの振り分けキャラ(?)である緒方くんは東大には落ちましたが、それまで彼を馬鹿していた父親からその努力を認められる言葉をかけられます。これは原作にもある場面ですね。
お母さんが病気で倒れ、お店もやらなくてはならないし、病院に見舞いにも行かなくてはならない状況で特進クラスに通うことさえできなくなった水野さんに、桜木先生がかける言葉は原作の桜木先生が同じ場面でもこういうだろうと思われる、納得のいくものでした。
というわけでマンガ版、ドラマ版もあわせてみるといろいろ考えさせられておもしろい。
テレビを買えばって?
うーん、そうなんですけどねー(笑)。