こんにちは。
トマトといえばリコピン。完熟・追熟。塩トマト。
グルタミン。カゴメ。ナス科。毒だと思われていた。
というような連想ゲームが止まらない私です。
おもえば「いっぱい やさいさん」を手に取ったときから、
野菜ソムリエに挑戦することは運命だったのでありましょう。
やだわ。もうあしたっから10月じゃないの。
勉強しなくちゃだわ。
というわけで出かける用事がなければおうちで独習しております。
宅急便屋さんも不在通知率が一気に下がって助かっていることでありましょう。
さて、とうもろこしですよ。
はーもにかに なって、
じぶんで
ふいてるよ。
きんいろに ひかる
あきの うただよ。
というまど・みちおの詩がすきで。
小麦・米にならぶ世界三大穀物のひとつですが、
こないだみつけた絵本にこんなものがあります。
アメリカ・インディアン民話、とあります。
1982年発行ですから。いまだったら、気を使って
ネイティブ・アメリカンの民話というところでしょうか。
さて、とうもろこしの原産地といえばメキシコ、ペルー、
ボリビアの中南米熱帯地方。
こないだまでの私には場所がわからなかったけれど、
世界地図を部屋にはった私はちがうわ(笑)。
村に現れた謎のおばあさんが、おいしいたべものをもってきて
くれました。
どうやって作っているのか、それは秘密です。
しかし、こういう禁忌は破られ、のぞかれるためにあるもので、
若者がおばあさんの謎を覗き見してしまいます。
おばあさんが太ももをかくと、そこから
とうもろこしがぽろぽろと落ちるのでした。
若者がその夜、おばあさんのパンに手をださなかった
ことでおばあさんは見られたことに気が付き、
平原に若者を連れて行きます。
自ら火を放ち、自分が焼け死んだら髪をつかんで
ひきずりまわしてくれ、と言い遺します。
おばあさんの言った通り、そのあとからはとうもろこしが…。
これは日本の神話、「古事記」のオオゲツヒメの
バリエーションだ、と思いましたよ。
姉のアマテラスオオミカミに愛想をつかされて追い出されたスサノオノミコトを
やさしく迎えてくれたオオゲツヒメですが、
その食物の作り出し方が不快だ、といって、いきなり殺してしまうスサノオノミコト。
殺されたオオゲツヒメの体中から穀物が生えてだし、
それが日本の穀物のもととなった、というような。
と思っていましたが、
いまネットでサクッと調べたら、
頭から「蚕」が生まれ、
ってありました。
ぬおおおおおおお。
どこまでも私を阻むキャタピラ一族。
とうもろこしを使った中南米のパンといえばトルティーヤですが、
野菜ソムリエ的にも、パンシェルジュ検定的にも、
読み聞かせボランティア的にも、
つかえるお話。
だと思った私でした。
ではでは。