どうしても許せないマンガ、ドラマ、映画の悪役 | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

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うーん、考えてみたんだけど、


ほんとうに悪いやつはむしろ、主人公をよく活かすわけだから、

許せない奴にはなってないですよね?


作者も楽しんで悪く描いているであろうし。


たとえば、


「スケバン刑事」の海槌麗美。


こいつ、高校生のくせにへーきで世界征服を口にする恐ろしい女で、
手始めに自分が通う高校の生徒を大量殺戮するわけだ。

その理由は、政界のボスの子女をごっそり裏口入学させて、
入学金をがっぽと稼ぎたいから。いろいろ矛盾というか、無茶ぶりを
感じてはしまうが、勢いがあっておもしろかったんだ!大目に見ようぜ!




主人公麻宮サキとはなにからなにまで違いますが、

ふたりとも徹底してひとりで戦うところが似ています。

麗美には2人の妹がいたんだが、妹たちでさえ自分の野望の邪魔になれば
これまたへーきで殺害だ。もちろん、手下にやらせて自分は手を汚さない。



でもね。


麗美をゆるせないとは全然思わないわけだ。


「スケバン刑事」でゆるせない悪役は、

偽善づらした教師ですよ。


大人しい生徒に罪をなすりつけ、自分はみんなの兄貴だ、なんでも
相談してくれとかいいつつ、いざ相談を持ちかけられるとひく、そんな自称兄貴先生(笑)。


あと、喘息の生徒に精神がたるんでる、とかいって、走らせてしまう運動部のやつ。
けっきょく、喘息で苦しんで死んでいったもんね、その生徒。サキが天に代わって鉄拳制裁を
ふるってましたけどね。

ああいう考え方も偽善を感じてすごくいやだった。




「ガラスの仮面」は案外そんなにいやな奴はでてこなくて、

なんども劇団つきかげを陥れようとした演出家小野寺さんでさえ、なんとなく愛嬌があって可愛い。



マヤを1巻目でいじめていたラーメン屋の娘さんだって、
のちにマヤと再会したときはお母さんのことを案じていて、

けっして人間的にやなやつじゃないし、


ライバルたちはみなマヤの才能にうちひしがれ、傷つきながらも
才能に対して汚い手をつかってどうこうはしない。

なんてすがすがしいマンガでありましょう。

唯一、マヤが芸能界で脚光を浴びた時に彼女に成り代わろうとした
女の子がゆるせないかなあ。


あか抜けない田舎娘のなりをしてマヤに近づき、油断させ、彼女のやる
芝居をすっかり覚えて、

マヤが罠にはまって舞台に穴をあけたときに、
代役を買って出て、マヤを芸能界追放に陥れた張本人。


名前は忘れちゃったんだが、姫川亜弓がこれに対して
思い知らせたときの思い知らせ方は凄まじかった。


「吸血鬼カミーラ」のお芝居なんだが、観客の目をすべてひきつけ、
実力の差を見せつけ、マヤの仇をとったわけだ。


あとは、


山岸凉子の「テレプシコーラ」で主人公六花ちゃんのお姉ちゃん、千花ちゃんを
自殺に追い込んだ同級生。


千花ちゃんは才能もあり、努力家でもあって勉強もバレエもなにもかもぬきんでていたんだけど、
自分がバレエで挫折したひとりの女の子に目をつけられて、なにかと苛められていたらしい。

でもプライドの高い千花ちゃんはなにがあっても誰にも弱音を吐かなかったわけだ。


自殺を選んだのは、苛められてじゃなくて、バレエをやるのに致命的な足の故障と
なんども手術をしたのによくならなかったという絶望感からだと思うが、


自殺した千花ちゃんにお線香を担任とあげにきて平然としている優等生ぶった顔がむかつく。

そうとう嫌な奴だと思う。


しかし、


また話が前にもどるけれど、


ライバルだったり、くせのある脇役だったりする人物は作者の愛が感じられるせいか、
意地悪だったり、ずるかったりしてもそれほどいやなやつじゃないんですね。




私の傾向としては、狡猾さやせこさや底意地の悪さをいやなやつ認定するようです。




ああ、

ひさしぶりに実家に帰って

「ガラスの仮面」で亜弓さんが、

あなたなんか、マヤの足元にも及ばないわ、と啖呵を切る場面をみたい。


お題とは関係ないが、私の中で亜弓さんとお蝶夫人は従妹同士の感じです。ポジション的に(笑)。



ではでは~