独身時代も仕事帰りに映画というのはよくやりましたが、
その後潰れた映画館だけあって、いっつも貸し切り状態。
たまーに1日映画の日に重なると現金なもので、けっこう来館者がいて、
内心
(私の映画館によそ者が…)
な気分。ははは。
なにを見たのかはもうさだかじゃないですが、
小田和正第一回監督作品、「いつかどこかで」というのが
あったかも。「ポッキー四姉妹物語」とか、節操無いです。
映画がやっていればそれでいいのじゃ。
本とかマンガにはそこまでなんでもいいのじゃ、という
気持ちにはなれないんですが、
映画だとなんでもいいからとにかく映画館に入りたい、
という気持ちになりますなあ。
DVDを借りるときはなんでもいいから、とは思わないところを
見ると、映像というより、映画館の椅子に身を沈めて、
暗がりの中で映像と音楽に身をゆだねるのが楽ですきなんでしょうね。
独身の頃は映画は最終なので、帰宅すると10時は過ぎている。
ひどいときには、みゆきさんの「最後の女神」をぼーっと聴きながら
夕ごはんをたべていたりする。
いまは映画を観終わってもまず夕方ぎりぎりくらい。
私を毎日待っている息子がいるから。
この息子は金曜日は特に私を待っている。
ええ。いまだに「金曜日はおもちゃの日」なんですよ。
なんとなく意地悪をしてやろうと思って、
「100円のやつね!」と言ったら、すごく悩んでた。ははは。
「じゃ、いいよ、200円までなら」と言ったら、カードを選んでました。
いつぐらい前からあるのかな、男の子がみんなはまるらしい、カードの
4、5枚入った小さなアルミっぽい感じの袋。
息子はいつも、
「うわーーーー、すげー、レアなカードがきたぁ!!」
と全力で喜んでます。毎回そんなにいいカードばっかなのか?と
自分は全然興味がないので、もっぱら息子の反応だけを気にとめているんですが、
毎回最上級のよろこびの表現なわけだ、カードを買うと。
けさはふつうの弁当をつくっただけだが、
「うわぁーーーー、手抜きしてない弁当だあ、
お母さんお弁当レベル最高得点だよ!!」
ともの凄く感激してくれました。
念のために言うと、私だったら全然感動しないレベルの弁当です。
手抜きはしてないが、手間ヒマはかけてないです。
思うに息子には数多くの欠点があるが、
「大喜びする才能」
というものがあるのではないか。
彼は人生においてとりたてて恵まれたスタートを切ったとは
言えないのであるが、
些細なことでも大喜びする才能があるかぎり、
彼の人生はラッキーカードばっかりだろうと思う。
こんな才能があったんだなーときょうやっと気づいた。
見習いたいが、そもそも、当たりやハズレがあるようなものには
手を出す気がしないというあたりに、
すべてがラッキーカード、の息子とは根本がちがうのかも。
…私ってもしかして、「損したくない」奴かも(笑)。