最強だなーと思いますあらゆる意味で。
西原理恵子の「毎日かあさん」と一緒に買ったんです。
なのに、
西原理恵子を放置して読んでしまったってどゆことだ。
↓「毎日かあさん」映画の封切間近。楽しみです。
↓思わず一気によませる、あらゆる意味で
最強の白田さんの本。
帯の白田さんは戦うどーおりゃあーって感じですが、
この帯をめくると、ちょっとかわいい白田さんがいます。
ほんとうです。白田さんファンの方は、飲食店経営の予定がなくても
絶対買っておいた方がいいですって。
そんでもって、
帯の白田さんの横にある、
食リサーチには○○○○○店以上
○○○○万円以上かけました!
というところの数字も帯をめくるとわかります。
10000万店 5000万円!
それは白田さんが子どもの頃からの夢である
飲食店経営のために投資したお金(であり時間)。
具体的な数字が一ページに数個は出てきて、
あ、ビジネス書だ、と思ったりもするんですが、
特に忘れられない数字が、240万円。
大学を卒業してから入った調理師専門学校の学費です。
それは白田さんが自分自身の力で―大食いタレントとしての活動や
大食いの賞金やアルバイトなどの貯金―で得たものでした。
こういう読み方もどうかと思うが、自分に息子がいるので、
こんな息子に育ってもらいたい、と思うわけだ。
飲食店を経営したいというひとにはもちろん、いちばん役立つ本だと思います。
一般的なノウハウでお茶を濁すことなく、
自分のちょっとした失敗もあえてみせて、ここは気をつけたほうがいいですよ~と
アドバイスしてくれています。
一方で、学生時代から飲食店経営をめざして外食産業でアルバイトをしていたけれど、
その志の高さからエリアマネージャーから社員にスカウトされるほどだった、
という自負心。
ああ、これはほんとうに丸ごと白田さんだなあと思って読みました。
目的意識の強さ。フェアネス精神。クールだけど親切。
計算ができるけど、ときに人情家。
ぜんぜんコースの違う人生をあるいている私ですが、
唯一大食いという交差点で出逢った白田さんの言葉に、
きょうはいい言葉をもらった!と思った。
(でも白田さん的にそこじゃないっ!と思うかもしれない)
それは、「串カツ しろたや」を立ち上げる際の資金集めに
「ジャイアント白田」としての名前が効いて、無事資金を獲得できたという
体験のあとに続けられる、
自分自身がそれまで積み上げてきた経験がどこでどう役に立つかわからない、ということ。
理系で数字に強かったことも、
大学で専攻していた化学が商品開発に役立ったことも、
もちろん、大食いタレントとしての名前も、
自分の持てる能力のすべてを使って、
子どもの頃からの夢を叶えた―
というところがすごくツボでした。
大食いファンのひとにも、飲食店経営を考えているひとにも、
飲食店ではたらいている人にも、たべるのがすきなひとにも、
おススメしたい本です。
追記:終章の「夢の飲食店オーナーを目指す大学生・白田信幸物語」は
ちょっと泣いた。

