生死をかけた壮絶な手術が行われている、
ドクター菅原の野菜救急。
オペに使われているこちらのメスは、
ドクター菅原が先代からかってにもらってきた、
「林檎のくりぬき用器具」であるが、
キャベツの固い芯にももちろん、対応してくれる優れものだ。
芯をくりぬいたところ。
あら?
なんか親知らずを抜いたあとみたい。
…なんか、ほんとに親知らずみたいだー。
ちなみに私の親知らずは横向きに生えていたので、
さて、ドクター菅原はおもむろに医療ガーゼを
取り出した。
助手Vがカットし、水道水で濡らしてしぼり、
ドクターに手渡した。
菅原は迷うことなく、ぽっかりあいた穴へその
ガーゼを詰め込む。
…なんかほんとうに奥歯の治療風景になってきたぞ(笑)。
一家四人がこうして無事手術を終え、新聞紙でくるまれて
野菜室へ向かった。
あとはフレッシュなうちに使われることを祈るのみだ…。
元気に野菜室にむかうキャベツ一家の後ろ姿を、
ドクター菅原は一抹の不安とともに見送るのだった。
あー、使いきらなきゃ(笑)。






