ねこ鍋 100冊への道38冊目 | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

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eeeeee

ところで、今年は国民読書年なんですねー。ごぞんじでしたか耳



100冊への道、じゃなくて、読書年、ってタイトルにすればよかったなあ。


7月31日までに100冊なんて、無理っぽいです。ははは。




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ねこ鍋 奥森すがり 二見書房



3年前に話題になっていた本です。昨日、図書館で

食生活アドバイザーの参考になるものがないかなーと


農業とか牛乳とか、そんなところを見ていたら、すぐ

近くの棚にこの本がありました。


写真集でもなく、エッセイ本でもなく、


「畜産業」の分類って…あせる


他にも、「図書館ネコ」の本とか、ここでいいわけぇ~はてなマーク

本があって、絶妙だった。


でも、乳業についての本を探しに来なかったら、

この本を読むことはなかったわけですから、



分類って奥が深いですね…。個人的には「猫村さん」の隣に

並べたい。って自分の本棚でやれや、ってハナシだ。



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さて、私は予備知識なしにこの本と出逢ったので、


作者が岩手県内の方で、北上川にほど近いところで生まれ、


夏の夏油温泉がすき、とかプロフィールに書いてあったので、



あら、相当近くのかただわ、と驚きました。



表紙のように、可愛いネコちゃんの写真集なんだろうなあと思っていたら、




写真のネコちゃんが可愛いのはもちろんですが、


この子っこ猫らは、段ボールに入って川を流れていたところを、

不審な物音に気付いた奥森さんと友人にたすけられました。


段ボールの中の濡れたビニール袋のなかにはいっていて、


6匹の猫の内、2匹はすでに冷たくなっていたそうです。


奥森さんのおうちではさきに2匹猫を飼っていたので、

これで6匹になります。



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タイトルになっている、ねこ鍋の写真がほんとうに

ユーモラスでわらってしまうのですが、


ほかにもさまざまな猫たちの可愛い写真が満載です。



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でも、おもいがけず、楽しませてもらったのは、


猫たちの写真ばかりではなく、



岩手弁で話す奥森さんの家族ですねー。





「まんず、われ家の猫だからめんけぇもんです、



雑種だし見た目ったってそれほどいぐねぇ猫らが、

テレビだなんだってこんなことになるとはな。


おかげで襖なおしたっども」と、父。



「しっかし、くだらないね。土鍋に猫って…」


「くだらねぇな」と、長男。


「世の中ずものは、こんたなもんだのっか」と父。


「いんだじゃ、このほどくだらねぇこともねぇどな、


世の中ずものはまわらねぇもんだ」と、祖母。


「まんずな、つくづくくだらねぇども。いっとこま白けだり、

ほのぼのとすることもねぇとな」と、父。



ああ、わかるわかる、このニュアンス。



くだらねぇけどおらほの猫らめんけぇだおん、という気持ち。


岩手弁にすると、すごくクールな発言がほどよく温かく聞こえるのもまたグー。



これを標準語に治すと、



「まあね、自分の内の猫だからかわいいもんですよね」


という、それこそ、白けた言い回しになってしまうし、



くだらないこともなければ、世の中回らない、と言う言い回しというか、

発想は、うちの父もそうなので、これは岩手弁でものごとを考えると


そうなってしまうのか?とか、


ねこ鍋以外にも発見があっておもしろかったです。



おらほ、というのは、おれの方、の意ですが、


つまり、私たちの、という意味です。でも、



私たちの家の猫、



じゃ全然、伝わりませんから(笑)。



岩手弁で話すと、ほのぼのと温かいようでいて、どこかクールな

ものの見方が根底にあり、それはねこ鍋の発想につながっている気がします。



ふわっとぬぐいねこ鍋ですが、土鍋はひやっとしています。



岩手弁のリアルな言文一致体も読みどころの本です。