うちの息子は、才能のない北斎です。
才能のないピカソであり、
才能のないサルヴァドール・ダリであり、
才能のない…。
ま、そういう傾向の画を描こうとしているらしいんだが、
いかんせん、才能がない(テクニックの問題以前なんです…たぶん、
私に似ちゃったみたいです)。
もーうちにいる時間のほとんどを、本かマンガかパソコンを見ているか、
白い紙に向かって描いているかで、
よくもまあ、そう大量の紙をまいにち消費してくれるものだ、
とあきれる。
しかし残念ながら、たとえば、涙でネズミを描いた小僧のような
才能もないようだ。ほんと残念。
ただ、その楽しそうに白い紙に向かう姿をずーっと見ているうちに、
オレもなにか描きてぇだ!!
いう気持ちが高まり。
描いてみましたわ。
朝顔の紅子ちゃん。
色は心に見えた色を描くんだ、ということを、
永沢まことさんがいっていたので、きっとこれでいいのだー。
こんな色に見えるんですもん。
実物はこちら。
ひさしぶりに、なにかを見て描いた。
これが耳かきして、大きい塊がとれたほどの快感だったのよ。
描くのはすきでした、私も。