「悪女の美食術」 福田和也 (講談社)
「美食術」のとなりにあったので、んー、歴史上の美女たちの
美食について書いた本かなーくらいの認識で借りてきた本。
文芸評論家としての福田和也には、あまり興味がないというか、
むしろ私のすきな作家にいちゃもんばっかつけやがって、
と正直思っていたのですが、タイトルがおもしろそうだったので。
が、
やはりこのひとの書くものとは相いれないことが
わかりました…なんですって?お昼に菓子パンを
たべるのは恥知らずですって?
ほっといて。
酒井順子さんのエッセイで、お昼にパンを買う時は
甘いパンとしょっぱいパンの2種類を買う、というのがあって、
そういうことならわかりますが、
なんでこのひと、こんなにえばってんのかしら。
というわけでほぼ1冊相いれないなーと思いつつ読んだわけですが、
ひとつだけ共感できる章がありました。
「「食べない」という麗しい選択」
私も機内食は断ることがあるし、たべたいものがないときは
そのまま、夕食までなにもたべなくてもいいと思っているので、
ああ、ここだけは同じだなあと思う。
どんなに相いれないと思える本でも、一点だけ、あ、わかる!という
瞬間はあるものですね。逆もまたありますが。
ただ、
ひとの外見をいうのもはしたないことですが、
パンを好きだということが恥かしいとかいう福田さんの外見は、
まるで菓子パンばっかりたべているひとみたいな、ぷくぷくした感じなのはなぜ。
菓子パンへの偏愛をかたる穂村弘や酒井順子はむしろ
スッキリした体型なんですが…。
菓子パンは垢ぬけない、お洒落じゃないたべものかもしれませんが、
ヨーロッパの人がお昼休みをしっかりとってしっかりたべる、という習慣を
紹介されていますが、
でも、日本人は遺伝子的にそんなにしっかりたべていたら、
やばい人種ですから(笑)!!
お昼は軽くでいーじゃん。ねー。