「晩鐘」や「種まく人」が有名なジャン=フランソワ・ミレーの作品も
ありました。
やはり、多くの人が足をとめていたようです。
「馬鈴薯植え」(1861)は、奥さんが種イモを蒔き、
だんなさんがそのうえに土をかぶせているようです。
全体に清々しい労働の喜び、土と大気の匂いが感じられる、
安らぐ絵です。
家に帰って来て、図録を読んできづいたのですが、
後ろのロバが立っているあたりに、籠があって、
なかに赤ん坊がいました。
ひとつの聖家族の肖像ではないでしょうか。
こちらは、ミレーとおなじく農民の生活を描き、
バルビゾン派に属していたコロー(1796-1875)の
「バラ色のショールをはおる女」。
なんとなく、マリー・ローランサンの絵を連想してしまったのですが、
こんなタッチの絵もあったことに新鮮な驚きを感じました。
こちらもやはり、コローです。
「鎌を持つ草刈人」
遠近法以上に、画面から出てきそうな感じのする、
生き生きとした表情の女性で、
現代のポスターにも使えそうな華やかさが感じられます。
コロー42歳の作品です。
この絵をみたときは、やっぱりこれがコローだ、
と納得した私です(笑)。
こちらは晩年の70歳台の作品。
やっぱり、コローの描く女性は清らかなイメージがあって、