
本文はここから
すごく成長したような気もするし、
まったく変わっていない気もする。
「赤毛のアン」の熱心な読者と言うわけではないので、引用するのも
ちょっとためらわれるんですが、
ひきとられたばかりのころは、赤毛でやせぽっちで、癇癪持ちで、マリラを困惑させるほどの
おしゃべりだったアン・シャーリーが、
ある日、気が付いたら、ひとりの背の高い、美しいといってもいいかもしれない若い娘になっていたことに
気づいたマリラがそういうと、
「あたしは変わってないわ、変わったように見えるのは枝や葉のことで、ほんとうのあたしは
大きな木の後ろにいて、ずっと変わってないのよ」
みたいなことを言う場面があって、そこはずっと印象に残っています。
(でもたぶん、読み返すと違うんだろうなとも思う。まあ、だいたいこんなようなことだ)
私も変わっていないのは、大勢のひとの中でにぎやかにすごすより、
ひとりで本を読んだり、考え事をしたりしていたいというところだなあ。
子どもの頃や二十代の頃に比べたら、自分内ではそれなりに社交的になった気がしているが、
でも時々、ひとりになりたい、と思うときがあるので、やっぱり変わってない気もする。
好奇心がつよいところや、ひとりでさっさかどこにでも行ってしまう癖は、
相変わらずというか、ようやく、自分はそういう人なんだなーと思えるように
なってきました。
小さい頃からひとりでどこかへ行って、迷子になったり、迷ったあげく、遅く
帰ってものすごく怒られるというパターンでした。
(しかも反省するどころか、翌日また遅く帰って来て、今度は目から火花が飛び散るほど
怒られるんだが、懲りない)
いまでも、ひとりでどこか彷徨っているとき、あ、この感じは40年前から知っているぞ!
と思うわけで…。
いまでも忘れられないのが、なぜかクリスマスの夜に、友達の家からの帰り道に、
どこをどう曲がったのか、街中まで出てしまい、にぎやかなクリスマスの街を、
うろつきながら、心の中で「ゆーきーのふーるまーちをー♪」をうたっていました。
8歳くらいだったと思う。
ひとりでいることと、
ひとりで考えること、
このふたつはたぶん、生まれつきなのでこの後も変わることはないと思うなあ。
あ、
外見的には、
ずっと変わらないみたいで、20年ぶりに出くわした小学校時代の同級生に、
「ぜんぜん変わってないからすぐわかった!」
と、女性としてはあまり嬉しくない挨拶をされたりもするわけです(笑)。
自覚はしていませんが、私の変わらない外見にも相当なものがあるらしいです。
そういえば、白髪、まだ生えてないよ(笑)。
老け顔のひとはかえって歳を取った時に若く見える、とあまりうれしくない
励まし方を若い頃からされてきましたが、
ようやくそんな感じになってきたようです。
みなさんは、子どもの頃から変わってないことって、ありますか?