
本文はここから


それはなんといっても。
中島みゆき、
です。
CDを通して聴くみゆきさんの歌と、歌っているときの
みゆきさんがいちばんすきです。
みゆきさんには申し訳ないが、コンサートでMCのときの
みゆきさんはあまりすきではない…ほんとうに申し訳ない。
でもそれ以外は熱狂的にすきなんで許してほしい

ラジオのパーソナリティのみゆきさんもすきでした。
オールナイト・ニッポンの1部は午前1時から3時までだったんだけど、
録音するためには、途中でテープをひっくり返さなきゃならないし、
結局ずっと起きて、リスナーからのハガキを
楽しそうに読みあげるみゆきさんの声を聴いていました。
番組の最後の一枚のハガキは、特別な声でしずかに語るようによみ、
そのあと、みゆきさんの曲をひとつだけかける、そこだけは外せない、
という感じで、だから当時は火曜日の仕事は朝からハイテンションだった。
(睡眠不足のナチュラル・ハイ(笑))
オールナイト・ニッポンを卒業したときの放送の最後にかけられた曲は、
「歌暦」のなかの「波の上」だった。
みゆきさんは同じ歌でも、まったく違うように歌うので、
新しいCDが出ると、おなじ曲があっても、聴き比べたくなってしまう…。
「歌暦」の「悪女」のロックバージョンはかっこよかった。
国技館で行われたライブに行って(じつははじめてのコンサートが
これだった)、みゆきさんが真っ赤な着物をぞろりと着て、
裸足で歌う姿が忘れられない…強烈すぎました。
87年だったかなあ。
衣装替えはそんなになくて、その真っ赤な遊女というか安女郎めいた
着物と、黒のドレスだけだった気がする。
あ、いや、最後にまっ白なドレスに着替えただろうか。
そこで歌った「シュガー」がなぜか忘れられない。
そんな有名な曲でもないし、ヒット曲でもないんですが。
主人公は持ちのダンサーで、
3時までには迎えに行かなきゃね
というフレーズがあって、
どうやら夜泣きするくらい、幼い子どもを
預けて働いているということが分かるんですが、
あの子の懐かない眸があいつそっくりに
あたしを蔑むわ、
というあたりから、
この踊り子がおそらく、そう若くもなく、人生に疲れていて、
子どもを疎ましがっている感じが伝わる…
30代(当時は)の独身のみゆきさんが、どうしてこうも
リアリティのあるうたを歌えるんだろうと当時も思ったけれど、
いまは身にしみてそう思う(笑)。
ほかにも、
「南三条」の、背中でなく赤子をゆすりあげながら話しかけてくる
もと恋敵の女とか、
生活感のある歌詞と、そうかと思えば、
シュールだったり、毒を含んでいたり、
歌詞も歌い方も、万華鏡のようにゆらゆらと
多彩で、似たような歌い方の歌でも、聴き比べると
ひとつとして同じ声や歌い方はない気がする。
いつも同じじゃないから、かえってみゆきさんは
ずっと変わらない、と思える。
まあ、そんなこんなで、
すきな芸能人はほかにもたくさんいるのですが、
筆頭というとやはりみゆきさんですねー。
すきな芸能人について書けと言われたら、こんな長文になってしまった。
が、
まだまだ書き足りないんだよ(笑)。
どんだけー。
みなさんはすきな芸能人はどなたですか?