噂のモーガン夫妻 | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

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eeeeee

もちろん、ヒュー様目当てで行ったのでアール(笑)。



ヒュー・グラント、1960年9月9日生まれ。



ということは、50歳リーチなんですね。「モーリス」から遠くきたなあ…



「モーリス」っていっても、もうあまり通じないかもしれませんね。




さて、映画はそんな知己の年齢を迎えようとするヒュー・グラント目当てだったわけですが、


これがどうしてサラ・ジェシカ・パーカーが良かったんだ~。



映画の予告を見たときは、ええー、こんなコッカー・スパニエルみたいな顔の奥さんなんて

ヒュー様に似合わん!とか思っていましたが、


私が間違ってました…。



サラ演じるメリルは、不動産女王。人もうらやむセレブ夫婦、という紹介のされ方だと、

高飛車でプライドの高い、だから夫の浮気を許せないのね、と想像してしまいますが、


社長の椅子を温めるようなタイプじゃないよ、モーガン妻。



自ら物件の紹介に出向き、顧客とフランクに自分のプライベートまで話しちゃう。


若い夫婦の妻が妊娠中であると知ると(この夫婦はフランス人らしくて、夫婦だけのひそひそ話を

フランス語でやるんだが、モーガン妻はそれを聞いて、あら、奥様がおめでたなら、


この部屋は子供部屋に恰好よ!とか言い出すわけだ)、



問わずがたりに、自分には子供がいないの。夫とは別居中よ。


体内時計のリミットの音がチクタクチクタクしているけれど、

養子縁組を考えているの、


と、そ、そこまでフランクに言っていいのかーと思うほど、

フランクに話しちゃうわけだ。不動産女王というより、


町の不動産屋のおかみさん、みたいな親しさ。



かと思えば、そのあとは、パーティにそれこそセレブなドレスで登場。


でも、このパーティは乳がんになった人への寄付をつのるパーティだったんです。


メリルは、ここでも会場の心を鷲掴みだ。なんともいえず可愛いんだ。


容姿からくるものじゃなくて、演技の可愛らしさですなあ。



で、ヒューの登場なんですが。



なんか、残念ながら、生き生きとして美しい、可愛い奥様にたいして、


敏腕弁護士という設定のモーガン夫は、いまいち冴えない。




そのうち、別居の原因が夫の浮気にあったことがわかりますが、


妻が子供が欲しくて、でも、授からなくて悩んでいるときに、浮気。


そりゃあダメですよ、この夫は。乳がん患者のためのパーティでスピーチを

していたことも考え合わせると、メリルも乳がんだった時期があり、


それでなかなか妊娠できなかったのだろうか、などと推察してしまいます。


だったら、ますます、配慮に欠けるじゃないか、この敏腕弁護士。




しかも、妻メリルが不動産の仕事をしている場面はいずれも、

チャーミングなんだが、夫の方はいまいち冴えない。夫自身も冴えないんだが、

夫の秘書の若い男の子も、ハンサムではあるんだが、もっさりして気の弱そうなタイプ。


妻の秘書の女の子はキュートで気の強い美人なんだが、映画の進行につれ、

この二人の関係もそれなりに進んでいくわけだ(笑)。



ふたりが証人保護プログラムで連れてこられた田舎で、

つきあいはじめの十代のカップルみたいに、初々しい感情を取り戻していく

ところはほんとうにいい。


預けられた家の旦那さんは引退まじかの保安官。妻はクールでガタイのいい、

けっこう私がすきなタイプの女性でした。薪割りをしているところなんか、もう、

ほれぼれしちゃう。


モーガン夫・ヒュー様も薪割りにチャレンジしてみるが、てんで。


ライフルの使い方をレクチャーされる場面(これがあとの伏線になるのだ)では、

はじめてにも関わらず、妻は才能を発揮し、夫はへたくそで肩を痛めたり。



おいおい、いつになったら、妻にいいところを見せてやれるんだい!


と、ダメな子供ほど可愛いように、このダメな夫をいつのまにか応援しているのですね、

見ている側としては。



いろんな伏線があり、はじめは生え抜きのニューヨーカーである自分たちが

殺人を目撃したからって、そんな田舎に送られるなんて!といやがっていた二人も、


次第に田舎の生活になじみ、妻は不動産の仕事をやり、夫は専門外の遺書を扱うことに。



というような矢先、妻がじつは別居中浮気をしました、と告白してしまって、

よりが戻りそうだった二人にまた罅が…。


そんでもって、例の殺人犯がふたりの居所を突き止めて、ロデオ大会の日に乗り込んで

来たし!


ふたりで家にいるところを襲われて、妻がライフルで応戦!


かっこいいじゃないか、メリル!


でも弾が切れて動揺するメリル。そこを夫がなだめ、ふたりは馬にまたがって

ロデオ大会に入り込むわけだ。このあたりから夫の株は急上昇。


最後は、夫が妻を庇って犯人の前に身をさらし、あわやというところで、


町のみんながまわりを囲み、犯人は警察へ…。



でもこれがハッピーエンドじゃないんです。



最後は、よりを戻した二人が、養子縁組したらしい赤ん坊を

つれて帰国する場面からはじまります。



この赤ちゃんが、いわゆるアーモンド形の眼で、

あ、アジア系なんだ、と気づく。白人にこだわらないんだなー、と。


そんでもって、いつか読んだ西原理恵子のマンガに、


海外に行くと、お父さんとお母さんは西洋人、

子供たちのなかにアジア系の子もいて、


亡くなった夫・カモちゃんが、子供なんてどこから

もらってもいいんだ、ぼくはベトナムで傷ついた子供たちを

たくさん見てきたから、そういう子を養子にむかえたい、


というような(うろ覚えですけど)ことをいう場面があったのを

思い出しました。


でもですね。


赤ん坊にあの田舎町の名前「レイ」をつけて、

語りかけるメリルのおなかが丸くふくらんでいるのですが?


と思ったら、やっぱりおめでたでした。



たぶん、養子縁組話がまとまったあたりで、

妊娠に気づいたんじゃないかなー。


そういう話はよく聞きますしね。


チャイニーズ系の赤ん坊と、おなかのなかの子。



すてきなハッピーエンドではないでしょうか。



あ、映画の中盤まではあまりいいところのなかった

ヒュー様ですが、目じりの下がる笑顔は相変わらずキュートでしたよん♪