『気がつけばいつも病み上がり』 安田弘之 (秋田書店)
秋田書店といえば、「少年チャンピオン」ですね…
と思ってしまう私です。ダメ?
さて、著者・安田弘之さんと言えば、
「ショムニ。」ですよね、やっぱり。
私はそのころ「モーニング」を木曜日の心の糧にしていたので、
(その日によって心の糧はちがうわけだ)
当然、「ショムニ。」も連載のはじめから読んでいまして。
で、あまりにも塚原さんのエピソードがリアルだったので、
作者もこんな内向的な時代があったひとなのかなーと
思っていました…。
がっ
。
第二章、「心療内科篇」のタイトルがまた…。
♯7 ウツ
♯8 失踪
♯9 宗教入信?
ちょっとぉ。いいのかここまで赤裸々に書いて…
とは思うが、
大学時代のウツを、そこはマンガ家だから、笑える絵にしていますが、
「食事抜きで38時間寝ていたなんてザラ」「あまりに生活感がないので
大家さんが心配してみにくる」
というあたりのコマは笑うに笑えない…はずだが、笑っちゃう。
最後にウツから抜け出すきっかけになったのは、
「エロ本」。あのエロ本を残しては死ねない、最後にダイジェストを作ろう、
ということで、ダイジェストエロ本を作った安田さんは、
憑き物が落ちたように、あかるい未来に向けて歩きはじめるのです。
エロはウツを救う。
深いなー。
図書館の分類では「日本のマンガ」のところにありましたが、
ヤングアダルトコーナーとか、医学コーナーにあってもいいかもーと
思った私でした。
