大豆が親指と人差し指でつまんでつぶれるくらいになりましたら、
笊にあげます。
くれぐれも、ゆで汁を捨てないように!
パスタのゆで汁もそうですが、捨てちゃうとあとあとお湯で代用って
茹でた大豆は、すり鉢とすりこぎですりつぶします。
今回のテキスト『「手作り食品」レシピ』には、
「豆をつぶすには、ミキサーやフードプロセッサより、
すり鉢とすりこぎが手早い」とあって、
わが意を得たり~♪
フードプロセッサ、もっていないということもあるんですけど、
すり鉢って侮れませんよー。
ずんだ豆を食べて育っているので、すりこぎで豆をつぶすのなんて
お茶の子さいさいでござんす。
ずんだ豆は、うす皮をいちいち剥かなきゃならないんですもん。
それに比べたら、なによ、ってもんさね。
こんなかんじー。
つぶしていて思い出したのは、立て替える前の、
戦後すぐ建てられた家には、漬けものや味噌やなんやかやが
入っている「むろ」があったんだけど、
風呂桶いっぱいの味噌は、けっこう大豆の粒そのままの
やつがあったなあ、ということ。
あれ、たぶん、手作りだったんでしょうね。
今頃気づくか、って感じだけど、自分の手を動かさなければ、
記憶の風景も動かないよね。いままで、粒の大きい味噌の
映像はなんども頭のなかにひらめいていたんですけど、
それが意味するものは、きょう初めて分かったってかんじー。
ありふれた食品でも、
作ってみると、ほんとうにいろんなことに気づくものです。


