南蛮文化へのあこがれが描かれた、包装。
よく見ると、表情もほんわかして可愛いー。
ぼうろ、ってどなたでも一度はたべた
ことがあると思います。
あの、素朴なお菓子は、佐賀が本場なのだそうです。
本場のぼうろって、どんなんでしょう。
やっぱり、たべてみたいじゃないですか。
(って写真を撮るのを忘れていました~)
ひらべったい、佐賀ぼうろは、こんがりきつね色で、
独特の食感でした。さくさく、でもないし、もっさりしているわけでもなくて、
齧りとる最後の瞬間に、ぎゅ。 という感じの歯ごたえというか、歯触りがある…
ゆで加減がうまくいったパスタみたいな感じですかねー。
なんでしょう、この軽い弾力は。
表面の照りと甘みのなかの、かすかな旨み。
砂糖のかわりに、みりんを使っているのかな?
原材料の表記を見ると、小麦粉、砂糖、卵、蜂蜜、
水飴などとあって、順番からいうとわずかな使用量かもしれませんが、
みりんもはいっていました。ふふふ。なんかうれしい。
まえにカステラの作り方を読んだら、「みりん」が使われてあったのを
思いだしたのです(・∀・)V。
丸ぼうろの底には、粉がついていましたが、これは手作りで
一個一個型どりして粉をつけているからだそうです。
さいきんよく見かける、表面に粉をまぶしてあるパンを思わせますね。
小麦粉の味わいを大切に作られたお菓子らしく、
なかのパッケージには、麦のイラストが使われていました。
森茉莉の幼い日々を描いたエッセイに、母方の祖父が
佐賀出身で、遊びに行って、茉莉がお習字をすると、
よく書けたと褒めて、缶にしまってあるぼうろをとりだして、
褒美にあたえてくれた、とあったのですが、
これがその佐賀のぼうろなんだな…。
丸ぼうろを選んだときには、そのエピソードのことは
すっかり忘れて、ただ、おいしそうだなーと思っていただけでしたが、
脳みそのどっかに、「佐賀のぼうろ」「森茉莉の子ども時代のおやつ」
がひっかかっていたのかもしれませんね。