古い古語辞典って、まるい球体、みたいですが、
いや、物理的に古びた、という意味で。
高校時代に遣っていた古語辞典を
実家から持ってきました。
片付け魔の父の格好の餌食になりそうな、
古び方ですもん。
ええ、うちのあの父は徹底して片付け魔です。
さいきんとみに拍車がかかってきた気がする。
うちを訪ねてくる親戚が、あらー、ヨシコちゃん(うちの亡母の名前)が
生きてた時より綺麗にしてるじゃないのーと驚くほどだ(笑)。
この、角川新版古語辞典は、昭和54年新版107版とあります。
どんだけ売れたんだって感じですが、
読みたかったのは、
「月の異名」のページ。
ためしに九月を例にとりますと。
いろどりつき(色どり月) いろどるつき(色どる月)
きくづき(菊月) くれのあき(晩秋) こずゑの秋(抄秋)
ながづ(つ)き(九月・長月・玄・玄月・無射)
ねざめづき(寝覚月) もみぢつき(紅葉月。もみぢのつき、で
十月にも) をだかりつき(小田刈月。一説八月にも)
30歳前後で、古典を読み始めたころ、もう一度買いなおした古語辞典には、
この月の異名は載ってないんです。
九月、長月くらい。つまんねー。
実家においてある本もいつか、進退を迫られる日がくるんでしょうなあ。
少しは整理しますが、ぎりぎりの日まで、古びた本もそのまま
置かせほしい私なんでした。