好きな企業は? | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

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好きな企業は? ブログネタ:好きな企業は? 参加中
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断然、


ヤマザキ。


近所のコンビニエンス・ストア、ディリー山崎に、あの、
「世界の山崎」のパンを積んだトラックが
停車しているのを見ただけで、ほっとする。

ワクワク、というより、ほっとするんだな。

うちの息子はトミカのデザイナーになりたい、という
壮大な夢を抱いて、日々自主トレに余念がないんですが、

(自主トレ:コピー用紙とセロハンテープで立体物を作る
「てれびくん」を欠かさず買って、工作の腕を上げる、などなど)

そのトミカにも、山崎のパンの車があってうれしかった。

西洋人の男の子が、分厚い食パンを両手でもって、
パクついている絵が、子どもの頃のパン文化への憧れを
やさしく思い出させてくれる。

私の子どもの頃は、お菓子はまだそんなにいろいろなかったんです。

ケーキも、いまでは見向きもされない(でも私はあったら買うと思いますが)、
バタークリーム主体の、ごてごてしたケーキばかりだったし…

そんな中で、山崎のパンは、パンでもあり、お菓子でもあったんです。

いまでも売られている、アーモンド形のカステラみたいなパン、ご存知ですか?

シンプルに、アーモンド形で焼かれたパンは5個入りで売られていますが、

昔はそのパンの中央に切れ目が入っていて、ホイップクリームが絞られ、
真ん中には真っ赤なチェリー(製菓用のゼラチンっぽい食感のやつ)が、
チョコンと乗っかっていたんです。そちらは1個売りだったんですが…

あれは私にとって、ケーキだったなあ。


定番のこしあんぱんは、ベーカリーのパン屋さんでは山崎が最高!と
ひそかに思っていたんですが、

最近読んだ、婦人公論のバックナンバーで、詩人のねじめ正一さんが、
「山崎はこしあんの小豆に本気だという業界の評判だ」と書いていて、
とにかくあんこの小豆にこだわって仕入れているそうだ。

そのエッセイは、銀座の木村屋のあんぱんが大好きなMr.の話だったのですが、
私にとっては、大切な山崎情報なので、コピーして、

食べ物情報ファイルにしまってある。

山崎のこしあんぱん、88円の時代にはもっとしっとりした、イースト菌が元気だな!という
少し酒の香りがするようなガワに、こだわりのあんこが入っていて、
これ以上のあんぱんがあるなら持ってこいや!というくらいのもんでした。

消費税が5%に跳ね上がった時に、自衛策として、80円に値下げして、質もすこし落とした、
ような気がする。それまでの山崎あんぱんのファンだった私には、
やや不本意な味になってしまった。

とはいえ、今でも山崎のこしあんぱんを凌ぐあんぱんはない、と断言できる。

件の、木村屋さんには悪いが、へそが桜の小ぶりのこしあんぱんより、
山崎のこしあんぱんが、少なくとも、私の口には合うようだ。

ジャムパンも、クリームパンも、日本人が発明した、独自の菓子パンは山崎のパンで
その味を覚えてきた年代ですから…


定番のものも残しつつ、さらに新メニューを開発しつづけるその姿勢は、
絶版・品切れ未定をどんどこ出してヘーキな文庫本業界にこそ、
見習ってほしいと思う。

いつもあるというわけではないパンも、時々、復活させて、
大人の懐古趣味を堪能させてくれるぞ、山崎は。

ロシアパン、でっかいパンにかかった、砂糖衣がうれしかったなあ。

かと思えば、ランチパックは続々新顔登場だし。


そ、そんなに新メニューを開発して、経営は大丈夫か?と
ひとごとながら心配になるほどだが、しかも、価格も
涙が出るほど、踏みとどまってくれているんだ。

小麦粉の価格高騰にもめげず。

山崎のいいところはいくらでも、なんなら一日中でも上げられるけれど、

うちの祖父は、94歳で亡くなる2日前まで、
ずっと朝と昼にはパンを食べていて、


山崎のいちばんスタンダードな6枚切りの食パンを
トースターで濃い目にトーストして、雪印マーガリンをぺたぺた塗って、
おもむろに二つ折にしたやつを、濃い牛乳につけて食べていました。


ご相伴しながら、私もうんと長生きして、
焼いたパンを牛乳に浸して食べてみたい、と、
思っていました。

……

好きな企業は、山崎パンです。



みなさんの好きな企業はどちらですか?