みゆきさんと、杉本和世・坪倉唯子、ふたつのアメノウズメの場面が
あったのはなぜなのか、
いろいろ考えたのですが、
ひとりの女性の中に、
アマテラスも
アメノウズメもいるから、ということではないでしょうか。
烈しい怒りや悲しみに心を閉ざすのも、
傷ついたものを笑わせて救おうとするのも、
おなじひとりの女性にある、両面なのだと。
深く傷ついているとき、
そんな自分を救うのは
強靭な自分自身である、
ということかも。
この「夜会 4 金環蝕」のラスト3曲は、
いずれも勇気を与えてくれる歌ばかりです。
大きな力にいつも従わされても
私の心は笑っている
こんな力だけで 心まで縛れはしない
くにの名は EAST ASIA 黒い瞳のくに
むずかしくは知らない ただEAST ASIA
くにの名は EAST ASIA 黒い瞳のくに
むずかしくは知らない ただEAST ASIA
(「EAST ASIA 」)
だれかがおまに矢を射かけるかと
怯えて怯えて夜も眠れない
……
そんなに怖ければ
DIAMOND CAGE ナイフより強い
DIAMOND CAGE 檻で囲え
DIAMOND CAGE 柔らかなヒヨコ
DIAMOND CAGE 息もできず
…
さあ 旅立て WOMAN 嘆きの底から
さあ 旅立て WOMAN 笑えてこそ笑顔さ
(「DIAMOND CAGE」)
地上に悲しみが 尽きる日はなくても
地上に悲しみが 尽きる日はなくても
それにまさる笑顔がひとつ多くあればいい
君をただ笑わせて 負けるなと願うだけ
泣かないで 泣かないで 泣いて終わらないで
泣かないで 泣かないで 泣いて終わらないで
微笑んで 微笑んで 微笑んで アマテラス
(「泣かないで アマテラス」)
どんなに悲しいことがあっても、
自分の中のアメノウズメが、
微笑んで 微笑んで、と、
笑わせてくれる。
ような気がする。
いつか、聴いてみてねーー。
ではでは、おやすみなさいませ。
