こうやって、ヒコーキに乗せてもらって、
ホテルをとってもらって、
いいのかな~といつも思う。当たり前と思ったら、怖いよな、と。
感謝しつつ享受します。
仕事を頂けるのは、有り難いことです。
…こうやって、ホテルに泊まるとき、
ふたりのシルバーレディを思うわけ。
ココ・シャネルと、
野溝七生子(のみぞなをこ)。
ふたりともホテル暮しだった。
シャネルのことは、フランソワーズ・モレシャンが、
ワードローブが少なくてもお洒落はできるという例に尊敬をもって紹介していたんですが、
ワンピース2枚、パンプス、ブーツ、スカーフ5枚、コート。くらい。うろ覚えですけど。
子供心に、
「セーターなしでいいんかい!」と心配した(笑)。雪国小学生でしたから。
野溝七生子のホテル暮しは、自宅があって、資料を取りに行ったら、
蜥蜴が干からびていたわ、というような浮世離れした学者暮らし(鴎外の研究者でもあった)。
ホテルはいいわよ、煩わしいことはなくて、洗濯はランドリーサービスだし、
郵便物も預かってもらえるし、快適よ、
と野溝七生子は年下の矢川澄子に言い、
矢川澄子もホテル暮らしに憧れるのでしたが、
私はこのふたりだけしか、ホテル暮らしをした人を知らない。
私もホテル暮らしに憧れた時期があったな。
お金があったら、ホテルに暮らして、
シンプルで快適で、
雑事に煩わされない暮らしをしたいな~と。
だからね。
ホテルに着くと、鞄の中身を出して、あれこれ暮らしやすいように配置してしまうわけ。
ミニマムな引越しあそび。
みなさんはホテルで暮らしたいと思ったこと、ありますか?
