原作の『朗読者』を、読み間違えていたのかもしれないのですが、
なんというか、もっと…
プラトニックな物語だと思っておりまして。
かといって、私は原作を
「恋愛小説」とは、思っていなかったのですが…。
いやー![]()
ヒロイン、ハンナを「タイタニック」のケイト・ウィンスレットが
演じていたのですが、
女優だ!
と、瞠目させられました。
映画のポスターやテレビのCMでは、
爽やかな青春映画、みたいなシーンや
映像ばかりだったので、
よけい、ケイト・ウィンスレットじゃないと
思うなあ…と思っていたのですが、
少年マイケルと当時36歳のハンナが出逢うシーンでは、
堂々たる体格の、きつい、ゴツゴツした職業婦人(キャリアウーマンじゃなくて)で、
動作も荒々しく、粗野なんですが、洗練されていない雰囲気が悪くない。
雨の日に、猩紅熱を発病して路面バスで気持ち悪くなった
マイケルを看たのが、ふたりの出逢い。
というと、ハンナがナイチンゲール的精神の人みたいですが、
いや、そんな清潔で崇高な恋愛物語ではありませんよ。
少なくとも、はじまりは。(つづく)
