先日読んだ、
『マンゴーのいた場所』
で、共感覚の世界に惹かれていたので、
これは!と思って。
「数字はぼくの友だちで、いつでもそばにある。
ひとつひとつの数字はかけがえのないもので、
それぞれに独自の「個性」がある。
11は人なつこく、5は騒々しい、4は内気で物静かだ。」
サヴァン症候群、アスペルガー症候群、というと、
ああ、特殊な分野に才能を発揮する、特別な脳みその人たち、
とか思いがちですが、
数字に個性や色を感じるのは、
ふつーの私たちにもある感覚ですよね。
たぶん、人と人とは、まったく重なり合うこともない代わりに、
どこかに、ああ、それなら私にもある、と、いう一点はあるんじゃないか。
『博士の愛した数式』の博士も、
『レインマン』も、
特別な人たちかもしれないけれど、
私達の中にもいる人たち、
じゃないのかなー。