まついさんちの子どもめし まついなつき | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

eeeeee


菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」Powered by Ameba

『まついさんちの子どもめし』 まついなつき

 (カンゼン) 2006年10月13日発行



まついなつきさんのこの本は仮題がたしか、

「まついさんちのベランダ飯」というのでした。

出版社のHPで一部が見られる状態がかなり長くありまして。



それで長い間、出ないなあ出ないなあと思っていたんですが、

あとがきを見たら、予告から長くかかったのは、

まついさんが病気をしていたからだったのですね。


『笑う出産』(情報センター)では長男・空知くんの妊娠から

結婚、出産、赤ん坊時代を描いて大ヒット。


私はまついさんがたぶん、まだ専門学校生だった頃から

好きだったのですが、それは当時とっていた

「高一コース」という雑誌の読者コーナーのおねえさんが

まついさんだったからなんですが。


昭和38年生まれの方だったら、あるいは憶えているかも。


それから少しして、『かるめらビンボー生活』という、今だったら

大ヒットしそうなタイトルのコミックエッセイを本屋さんでみつけて、

以来まついなつきファンでした。


『笑う出産』以前の本は、独身の(失礼ながら)あまりお金のなさそうな

少しだけ年上のおねえさんのイキイキとしたビンボーだったり、旅の記録だったり、

恋愛話だったり、マニアックなマンガ論だったりしたのですが。


とはいえ、まついなつきさんの『笑う出産』『笑う出産2』『アトピー息子』、3人の息子さんに

ついて書かれた本はもれなく、実家にあります(笑)。


私も30代で結婚出産育児の道のりを辿ったわけで、特に妊娠期間中は、

まついなつきと、伊藤比呂美、内田春菊、ほかにもたくさんの妊娠・出産エッセイ

・マンガを読んでいましたねー。


ほとんど網羅したといっても過言じゃないです(笑)。


当時はとにかく妊娠・出産・育児マンガが

ラッシュのように出ていたんですもん。


息子が生まれたのは、ラッシュの少しあとだったので、

テキストは山のようにあったというわけです。


一関市立図書館からの相互貸借本ですが、

図書館が本を買っておいてくれてよかった!と感謝。

まついさんの本はほとんど買って読んでいたのですが、

この本は買う時期を逸してしまっていたので…。


HPで一部は読んでいたのですが、子どもめしとはいいながら、

40代のちょっと疲れた母親が食事づくりをいかに乗り切ったか、

という部分もあって、実際、あとがきでまついさんもそう書いていますが、

チャキチャキ完全無欠の子どもごはん作りの本じゃない点が、

むしろホッとします。


まついさんは2年位前に「婦人公論」で書く仕事からの撤退宣言をしていて、

これからは占い師としてやっていきます、ということで、

エッセイストとしてはこれが最後の本なのでしょうか。


でもまた気が変わったら、たぶん、待っているファンは(ひそかに)多い気がします。


まついなつきさんの本、本当は真面目で一生懸命な人が、

真面目さや律儀さを、テキトー、ずぼら、と照れるように書いて

いるところが、少し世代は上ですが、伊藤比呂美さんに通じるものがあるなーと

思っておりました。


妊娠出産育児中じゃない人にも、疲れた時の立ち上がり方の

本としておすすめです。