倉橋由美子が好きだったから、息子にケイとつけたわけじゃないんですが、
ケイという響きには、やはり、はっとするもので。
倉橋由美子の初期から中期くらいの小説には、KとLという
二卵性双生児の、男女の双子が登場することが多かったのですね。
カフカのK,ヨーゼフ・KのK,と、「迷宮」の中で、Kというイニシャルで
あらわされる極めて形而上的なる男性について、倉橋由美子を思わせる
作家であるらしい、若い女性が説明するのですが、
このあたり、倉橋由美子をご存じない方には、なんのことやら、って
感じですよね。読み流してください。
まさか自分の息子がKになろうとは。
思いもよらなかったです。
ケイと呼ぶたびに、というのは言いすぎにしても、
時おり、ふと、高校時代夢中になって読んでいた、
あのKとLの二人の影がよぎる気がするのですね…
興味をお持ちになった方は、図書館で『蠍たち』を
ご覧になって下さい♪