昨日、図書館から借りてきた「ユリイカ2008年 10月臨時増刊号」。
杉浦日向子さんといえば、「お江戸でござる」の
解説をなさっていた、着物の似合う、丸顔の可愛い人、
という印象が大多数なんでしょうか。
それとも、「百物語」など、独特のタッチで描かれた江戸まんがの
描き手?
それとも、ふだんのおっとしして少女のような雰囲気とは
打って変って、ちゃきちゃきしたエッセイの書き手?
でも、杉浦日向子、としてご存じの方はそのすべてでは
なかったでしょうか。
私もエッセイも好きだったし、マンガも好きだったし、
いつもでもなかったですが、「お江戸でござる」も
見ていましたし。
やっぱり笑顔が素敵な人でしたね。
彼女が25年くらいも昔になりますが、
山田邦子さんと対談していて、
「私は山田邦子さんのお顔が好きです」と
バラエティーではブス扱いされることが多かった山田さんの
気を引き立たせるだけではなく、ほんとうにそう思っていることが
分かるようなお話をしていたことがありました。
たぶん、創刊まもない、「アスカ」というマンガ雑誌の目玉対談
だったと思うのですが。
以来、山田邦子さんの切れ長の目や、少しとがった顎(おとがい、と
読んでいただきたい)が、江戸の美人画に見えるようになりました。
北斎とその娘おえいを描いた「百日紅」、もしテレビでやることになったら、
当時の(言っちゃあなんだが)ほっそりとしていたころの山田邦子さんが
適役だったと、今でもそう思います。
それにしても、杉浦さんの笑顔、ぜんぜん顔立ちは違うのに、
なぜか夏目雅子を髣髴とさせます。なぜかしら…
みなさんは杉浦日向子さんのマンガ、お読みになりましたか?