小室被告が自らをそう省みているのだそうです。
私は音楽もあまり聴かないし、小室サウンドなるものにも
興味はなかったのですが、ブームが失速した1999年以降の
収入と支出のバランスを欠いた、
虚飾に満ちた生活のありようには、興味を持ってしまいます。
「裸の王様」といえば、アンデルセンの童話ですが、
どこかその例えに、「何者かに騙されていた被害者なのだ」
という言い訳めいたものを感じて、潔くない、と思う。
王様は仕立て屋二人組に騙されていたのでしたよね。
どちらかといえば、私が思い浮かべるのは
「鳥の王様」ですよ。
イソップ童話の、森中の鳥の羽をあつめて、
自らを華々しく彩ったカラスのお話。
意地悪すぎる見方でしょうか。
お金はもちろん、ある程度はなくてはならないものですが、
こんな馬鹿げたお金の遣い方をしたいとは思わない。
でも、小説好きな人間としては、彼のその時期を
だれか小説にしてくれたら読みたいとは思う。
今の時期そんなことを口にしたら、こらっ!と
怒られそうですが、私、小室さんと辻仁成と石田衣良が
なんか似ているような気がする。
たぶん、並べたら全然違うんだろうなー。
この感覚はうまく説明できませんが、
前々から思っていたのでちょっと書いてみました。