私が小学校の頃は、クラスにオルガンが一台置かれていて、
休み時間にオルガンやピアノを習っている子が、その時々で
流行っている歌を弾いてみたりしていた気がする。
なかでもずっと人気があったのが、「禁じられた遊び」。
ずっとどんな物語なのか知らなかったんですが、
このメロディーだけは耳に焼き付いていますよ。
クラスメートの伴奏つきで。
戦争で孤児になった女の子が、自分の愛犬のためのお墓を
年上の男の子と作る。やがて、愛犬がひとりぼっちではさびしい
だろうからと、いろいろな動物の死体を持ってきて墓を作る遊びに
夢中になる…やがて、男の子は、女の子にせがまれて本物のお墓から
十字架を盗んできてしまう…
というような内容なのですが、
じつは私も子どもの頃お墓をつくっていましたよ。
その頃はよく、道っぱたで犬や猫が死んだままずっと放置されていたもので、
その死体が硬直しているくらいの時期に家まで持ち帰って、葡萄棚の下に
埋葬していました。猫好きで犬は怖かったので、猫限定墓場ですが。
今思うと鬼気迫る図ですなあ。
自転車かごに死んだ猫…でもその時は死んだ猫が可哀そうで泣きながら自転車を漕いでいるから、
まわりからどう思われるとか、そんなのは関係なかったわけです。
今考えると、衛生的にどうよ、って感じですけど、子どもってお墓を作りたがる
生き物なんじゃないかという気がします。葡萄棚の下には、猫の死体が埋まっている。
今は火葬場に、ペット専用の焼き場があって、16年くらいうちにいた猫はそこで
お骨にしてもらったんですが。お骨は畑にまいたと父が申しております。
花さかじいさんみたいなオチですが…
みなさんは子どもの頃、動物のお墓を作ったことがありますか?