『結婚しなくていいですか。 すーちゃんの明日』 益田ミリ (幻冬舎)
余談ですが、帯に香山リカ氏号泣!とあって、どこで泣いたんだろうと思った私だった。猫かな。
こちらの巻には、すーちゃんの昔の職場の先輩 さわ子さん39歳が登場する。
毎日コツコツ働いて、家に帰れば
祖母の介護を手伝い、27歳から
ずっと恋人のいない、自分の体を
「もったいないなあ」とは思うが、
かわいそうだとは思っていない。のである。
この巻では、年を取ること、にスポットが当てられていて、
すーちゃんもさわ子さんも、年を取ることについて、さまざまな思いを巡らす。
元気で長生きが一番!
と口にして、ハッとしたすーちゃんが、誰かを傷つけている言葉じゃないか、と立ち止まり、
自分の言っていることの意味を考えなくなってる、と思う。
たくさん考えて、たくさん考えたおばあさんになるのだ~と風呂そうじをするすーちゃんは、しなやかだ。